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カテゴリ:2020五輪関連情報( 20 )

Behind the 2020tokyo-16-2

第十六章~



■「初めて読まれる方へ」■
・・・・・・小学生時代からの幼なじみである船橋君とは、偶然にも中堅の広告代理店の同期入社となる。その15年後、船橋君の長女みどり君は名門のプロテスタントの中高一貫校の学生になり、彼女は深田恭子似の絶世の美女に育っていた。僕は美大で油彩を学び、船橋君は六大学の商学部で学んだ。みどり君と僕はピュアな慕情関係となってしまった。僕の娘千鶴もみどり君の学校で一緒だが仲は余り良くない。それから数年後、2020夏季五輪の開催が東京に決定。すでに都庁に就職していたみどり君は五輪準備委員会のメンバーとなった。だが、東京に決定したとは言え、問題が次から次と津波のように押し寄せる。2020東京は本当に大丈夫なのだろうかと、この目で追い続けるのは、時代の証言者としての責務でもある。開催までの出来事とフィクションでのエンターテインメント性を織り交ぜながら話を進めていきます。・:・・・・


★目次・進捗状況★
「はい、こちら2020東京五輪」(Behind the Story 2020tokyo)
<2015年~20208月の開催日まで継続予定です>
■[2015]第一章 透明慕情:その一~その四
■[2015]第二章 2020東京オリンピック開催決定:その一~その六
■[2015]第三章 1940-2020 歴史は繰り返す:その一~その八
■[2016」第四章から第七章
■[2017」第八章から第十章
■[2018」第十一章から第十三章
■[2019」第十四章から第十七章(進行中)
■[2020」第十八章から第二十章(予定)

<登場人物>

・僕:中山正輝
・僕の妻:恵理子(野猿系)
・僕の長女:千鶴(野猿系)
・同僚:船橋真吾(イケメン系:代表権のないくろくま広告社社長)
・船橋くんの妻:美智子夫人(ハイソ系:くろくま広告社会長<実質的な経営者>)
・船橋くんの娘:絶世の美女:みどり君
・銀座マネキン嬢(昼は銀座通りのマネキン嬢、夜は銀座のサロン嬢:ユキ、ナオミ、サトミ、ミキ他。全員国立大出身のインテリ)
・安土城天守閣での時空を超えた歴史上の人物の面々。
・美大の後輩:安藤(アートディレクター、ソラミミスト:今東光似の毒舌家)
・くろくま広告社元会長:広瀬弘文(美智子夫人の父)
・銀座の若旦那衆他
・霞ヶ関官僚、国会議員他
・その他随増殖・・




「はい、こちら2020東京五輪」(Behind the Story 2020tokyo)



第十六章 「令和時代の未来図」



<第十六章:その一>



 2019年5月1日から日本の元号が令和になった。新しい天皇陛下皇后の未来と日本のこれからはどうなるのか、いまこの時代に生きる私たちは試行錯誤して歩んで行かなければならなくなるのだろう。今年は特例で10連休にはなったが、一部の企業や業界を除いては、いつも通りの勤務や休みを取るところがほとんどだったのではないだろうか。この間、駅のホームでは通勤時でも混んでいたし、学生たちは部活で汗を流し、休暇に使う余分な資金がないというのが庶民の実感だとおもう。官邸の景気動向街角ウォッチャーは政府が民間に嘱託で調査させ、それをもとに景気指数の判断材料にするわけだが、これとて正しい数値になっているかは怪しいものだ。6年ぶりの景気悪化指数が顕著になっているようだが、そういうことを言われなくても、ここ二十年間は可処分所得が減り続けている現状は見逃すことはできない。緩やかな景気の回復は実は下降の事実を隠ぺいしたかのように見える。政府が統計不正に身を乗り出さなければならなくなるほど、日本はひどい経済状況なのかもしれない。いま、米中の貿易戦争の様相を呈しているが、双方の激しい応酬にマスメディアは右往左往しているようだが、実は、水面下ではうまくいっているという憶測は排除できないでいる。トランプ大統領の背中にはキッシンジャー氏が構えており、米中の思惑は深いところにある。米国の自国優先主義は世界経済や軍事バランスに悪影響を及ぼすのは動かしがたいものだが、現在の地球文明での真のリーダーがいないという事実は、今後の混とんとする世界の行く末をより複雑にしていくことになるだろう。
 日本の国会議員が北方領土問題に関してのあるまじき発言が世界からの批判をよんでいる。今の国際連合は第二次大戦時での連合国側の論理で成り立っており、旧敵国条項がいまだに存在し削除されずにいるが、日本やドイツやイタリアの各国は、米国・ロシア・イギリス・フランス・中国の常任理事国の判断により、危険な存在とみなされればいつでも壊滅攻撃を許されるという国際連合の位置づけをを認識したうえで、日本の政に携わる者は慎重な発言をしなければならない。これは、安倍総理にも改めて進言しておきたい。
 戦後75年にもなるのに、日本はいまだ制空権を米軍に握られており、トランプ大統領が専用機で横田基地に身勝手に離着陸できるという現実も直視しておくべきだろう。サンフランシスコ講和条約で日本は主権をとりもどしたと言われてはいるけれども、果たしてそうだろうか。日本の完全主権にはあと一世紀は要するかもしれない。この条約は米国と日本だけのものであり、中国やロシア、朝鮮半島、東南アジア諸国とのものではない。戦後賠償は大変なのだが、それは戦争を仕掛け敗戦した国の言い訳のできない責任だ。だから、これからも歴代の担当政権では専守防衛の枠を超えた発言は絶対すべきではない。戦前では25歳以上の男子だけが参政権を有し、女性にはその資格がなかった。大政翼賛会が昭和天皇を巻き込んで暴走した一つの要因ともされる。今年は参議院選挙と衆議院選挙のW選挙の可能性が日増しに強まってきている。官邸では水面下ではすでに周到に準備をしているはずだ。そういう推測はいくらでもできる。有権者は成人になると誰にでも選挙権があるということを再認識して、投票所へいくのを楽しみするという感じ方もわるくはない。投票の棄権も意思の一つだと勘違いをされるひともいるようだが、とんでもない間違いだ。
 2020東京五輪のチケット販売が開始された。ID登録をしてからもうしこむようだが、キャンセルは不可。転売詐欺の横行が目に浮かぶようだ。そんなことよりも、2020年の開催期間の酷暑はどうなのか気になる。新国立競技場は木造で冷暖房の完備はなし。来場者にはかち割で我慢とは今でも信じられない。ほんとうにそうなら、数多くの熱中症や脱水症の患者で競技場の周辺では救急車がひっきりなしに動いている光景が容易に想像できる。
 京都の郵便局でゆうパックの配送車が運転手と荷物ごと行方が分からなくなったとうニュースが飛び込んできた。すでに一週間近く経っているのに、事故とか犯罪に巻き込まれたかという見方も多かったが、某コインパーキングで寝ているところを現行犯で逮捕された。この当事者に対する批判は数多くあったが、人を殺めたわけではなく、お金と車の横領ですんだので、なかには同情や叱咤激励の声もあった。郵政民営化で利益至上主義もいいが、かつてのユニバーサルサービスの復権も考えてほしい。下請けの負担も多いことだろうから。米国では、郵政事業はいまだに民営化はしていない。



<第十六章:その二>


この二十年間、日本ではテレビドラマの質がどんどん落ちているのを感じている人はかなり多いと思う。役者、とりわけ銀幕スターがすっかりいなくなってしまったのだから仕方がないのだが。昔デビューした俳優から若い世代へのバトンタッチもままならない。若手の俳優が育んでいく環境にも問題があるのだろうか。テレビドラマで話題作なると、山崎豊子の「白い巨塔」となるが、令和時代で初めてのリメイクドラマで財前役に岡田准一さんが抜擢された。テレビ朝日開局60周年記念スペシャルドラマシリーズ、2019年版「白い巨塔」が始まった。田宮二郎が31回、唐沢寿明が21回、岡田准一が5回と放映回数が異なるが、視聴率の視点からは唐沢・江口コンビがダントツで、最高瞬間視聴率が関西で40%近くまでいったというモンスタードラマだった。確か2003年のフジテレビの開局記念だが、今回の岡田財前のドラマを観て、個人的には唐沢財前がまた観たくなった。唐沢財前は田宮財前の最終回の視聴率31.4%を抜く32.1%だった。この記録は当分抜かれることはないだろう。原作者の山崎豊子は唐沢の主役に疑問を持っていたが、クランクインの前に会食をした際に面白い人と気に入られ、OKが出された。最終回撮影収録後はとても彼に感心したという。現場の撮影シーンでは実際の外科医が数名いて細かな手術の手先の使い方や身振り手振りまで容赦なく指摘し何度も何度もNGを出されたらしい。唐沢は役柄に相当苦労したようだ。今回は岡田ファンも数多くいるだろうから批判めいたことは言わないが、視聴者はだいたい同じような目で見ているに違いない。見た目気になる点があったので申し上げておくと、1)身の丈:田宮二郎の身長は180㎝、唐沢寿明は175cm、岡田准一は165㎝(169?)と背が違い過ぎる。総回診のシーンでは靴底を上げて背を高く見せておいたほうが良かったか。2)今回は放映回数5回では短すぎる。確かに第二回目での教授選は早すぎる。3)ミスキャストが多い。4)心理的な駆け引きと手術シーンの緊迫感が薄い。5)音楽が今風かもしれないがもっと重みのあるものがいい。。。6)没頭のシーンで小林さんがスピーチを行うがあの不可思議なメイクの意味するところは?7)物語の展開が飛び過ぎていて、出演者の性格が伝わってこない。8)豪華キャストには違いないらしいが、ドラマを見ていると壮観な風景と深く考えられた場所の選定にも難がある。9)開局記念なのに予算があまり投じられている気がしない。。。私的な事だが、二回目の放映を拝見していたが、家族ががあまりの内容に突然他の番組に変える一幕もあった。視聴率は第一回が12.5%、第二回目が11.8%で、視聴者がこのまま続けて第三回目を見てくれるかどうか制作サイドの悩みどころでもある。5回の平均視聴率を二桁で維持できるかが焦点となりそうだ。視聴率調査はかつて海外の企業ニールセンも一時期公表していたが撤退。広告代理店をはじめとする業界主導の視聴率のシステムの弊害が現在のインターネットの時代にかみ合わないという批判もある。一応の目安になるのは確かなのだが、それにかわる客観的なデータ収集がない現状では今しばらくは仕方がないだろう。電通の元社員が、やめた後そういうことを内部告発しても現役時でのものではないので、告発ではなく事後報告的な暴露ということになり、インフルエンサー役としてはかなり弱い。


by kandytensui | 2019-05-24 16:36 | 2020五輪関連情報

Behind the 2020tokyo-14-8

■「初めて読まれる方へ」■
・・・・・・小学生時代からの幼なじみである船橋君とは、偶然にも中堅の広告代理店の同期入社となる。その15年後、船橋君の長女みどり君は名門のプロテスタントの中高一貫校の学生になり、彼女は深田恭子似の絶世の美女に育っていた。僕は美大で油彩を学び、船橋君は六大学の商学部で学んだ。みどり君と僕はピュアな慕情関係となってしまった。僕の娘千鶴もみどり君の学校で一緒だが仲は余り良くない。それから数年後、2020夏季五輪の開催が東京に決定。すでに都庁に就職していたみどり君は五輪準備委員会のメンバーとなった。だが、東京に決定したとは言え、問題が次から次と津波のように押し寄せる。2020東京は本当に大丈夫なのだろうかと、この目で追い続けるのは、時代の証言者としての責務でもある。開催までの出来事とフィクションでのエンターテインメント性を織り交ぜながら話を進めていきます。・:・・・・


★目次・進捗状況★
「はい、こちら2020東京五輪」(Behind the Story 2020tokyo)
<2015年~20208月の開催日まで継続予定です>
■[2015]第一章 透明慕情:その一~その四
■[2015]第二章 2020東京オリンピック開催決定:その一~その六
■[2015]第三章 1940-2020 歴史は繰り返す:その一~その八
■[2016」第四章から第七章
■[2017」第八章から第十章
■[2018」第十一章から第十三章
■[2019」第十四章から第十六章(予定)
■[2020」第十七章から第二十章(予定)

<登場人物>

・僕:中山正輝
・僕の妻:恵理子(野猿系)
・僕の長女:千鶴(野猿系)
・同僚:船橋真吾(イケメン系:代表権のないくろくま広告社社長)
・船橋くんの妻:美智子夫人(ハイソ系:くろくま広告社会長<実質的な経営者>)
・船橋くんの娘:絶世の美女:みどり君
・銀座マネキン嬢(昼は銀座通りのマネキン嬢、夜は銀座のサロン嬢:ユキ、ナオミ、サトミ、ミキ他。全員国立大出身のインテリ)
・安土城天守閣での時空を超えた歴史上の人物の面々。
・美大の後輩:安藤(アートディレクター、ソラミミスト:今東光似の毒舌家)
・くろくま広告社元会長:広瀬弘文(美智子夫人の父)
・銀座の若旦那衆他
・霞ヶ関官僚、国会議員他
・その他随増殖・・




「はい、こちら2020東京五輪」(Behind the Story 2020tokyo)



第十四章 「混迷のオリンピック前夜」




<第十四章:その一>

 2019年はどんな年になるのだろうと思いが先走る。2018年は事件が入れ替わり立ち代わり起きた一年でもあった。年末に日産のトップであるカルロス・ゴーン氏らが逮捕され、特別背任罪で長期の拘留が続いている。人は善人悪人にかかわらず、権力を一度手にすると自分は神のごとく陶酔して周りが見えなくなるらしい。以前、エジプトのムバラク大統領が30年にも及ぶ長期政権で国家予算並みの不正蓄財をし、失脚したのは記憶に新しい。パレスチナのアラファト議長もその類と言われている。安倍政権は官邸の私物化と庶民の政治的無関心が顕著になって、永田町では政治的レームダックが止まらない。トランプ氏も先見の明を封印し、目先の権力安定をもくろみ、世界の指導的役割から突然降りてしまった。プーチン氏にしても内政環境が厳しい。北方四島の主権はもはや渡すことはないように見える。戦争の結果の影響は後の世代にも引き継がれ、安倍氏が見せかけの外交を演出しても未来永劫、日ロの領土問題はてこでも動きそうもない。JOCが文科省で以前問題を起こした官僚を、2020東京五輪の組織委員会のメンバーに加えたという。Behind the story 2020Tokyo「はい、こちら2020東京五輪」は2015年からはや5年目を迎えた。ノンフィクションンとフィクションを織り交ぜなら、時代の流れと五輪までの流れをフォーカスし、後押ししながら開催までを追っていくというストーリーだが、時系列でおってみると、その時の世界の出来事も思い出すので読み返す楽しみも増えてくるというものだ。と船橋君も言っていた。2020東京五輪まで、あと一年半。裏ではどんなドラマがあるのか探っていきたいと思っている。信長公との安土城での接見(宴)も予定されている。銀座のマネキン嬢たちはどうしているだろうか。五輪準備委員会のみどり君はボランティアの半数が日本人でないことをしきりにぼやいていた。NHKの大河ドラマ「いだてん」の視聴率が「西郷どん」とほぼ同じで、初回では歴代ワースト三位という。関西に至ってはワースト二位。頑張って演技をしているのはわかるが。。。2020東京五輪が一向に盛りあがっていない時代背景も影響しているのだろうか。いっそのこと、半強制的に視聴される「朝の連続ドラマ」にしたらどうかと思うかもしれないが、制作側が視聴率を細工してあげようとしても、結果的には視聴者の反感をかうだけだからどだい無理な話ではある。


JOCの武田会長がフランス検察から刑事訴訟を起こされる可能性が高くなった。小池都知事やみどり君ら関係者はまさに寝耳に水の心境だろう。第三者の僕たちとしては、東日本大震災の復興に手いっぱいの当時の日本では辞退すべきだという声がほとんどだったから、いまは心配するより、なるようにしかならないという気持ちも必要だろう。



<第十四章:その二>


今年になって船橋君と安藤と新宿の京王デパート前で初顔合わせとなった。デパートでは福井県のイベントがあり、そこで地方名産の食事に誘われた。船橋君の細君は福井の名門の出という。その後僕たちは、コクーンビルのタリーズコーヒーで歓談した。
「なんか今年はえらい年になりまっせ・・・」
「安藤もそう思うかやっぱり。カルロス・ゴーンはドツボにハマった感じだし、JOCの五輪裏金問題も未解決だし、役人の集計不正なんかとんでもないことだよなぁ。トランプは一体どうなるんだろう。北方領土はかえってくる見込みはなくなったしなぁ・・・」
「通常国会なんか異常国会になりそうだしね。困ったもんだ。おまけに野党は野党でお山の大将争いで、二大政党時代なんかとても期待できない」
「船橋君の言うとおりだ。信長公も安土城から心配そうに日本の未来を眺めているのが目に浮かぶ・・・」
「そうでっしゃろ。。。2020東京五輪は大丈夫なんやろか?」
「そりゃ、いまさら中止というわけにはいかないよ。JOCの会長が起訴されても、ブラックでも、各国からのボイコットがあっても、史上最低の五輪と言われようが、やるっきゃないんだ。311の大震災の後で誘致の立候補をしたのが大きな間違いだったと僕は思うんだがね。いまだに、放射能汚染水漏れが続いているし、震災前のときと同じような状況は無理だろう。国土強靭化計画といいながら、国は何もしないし、地方経済の疲弊ばかりが目に付いている。安倍君は1%の勝ち組ばかりに目をやり、99%の中小・零細企業を軽視しすぎている。昨年、石破氏が総裁選で接戦したのはそういう背景があったんだよ」
「イギリスはEU離脱でごたごたしてるが、そもそも英国はEUには入りたくなかったんだろう。企業や富裕層の大半は租税回避で大儲けしてるし、これまでEUなのになぜポンドなんだという矛盾もあった」
「難民や移民で米国や欧州では問題になっているが、そもそもそういう下地をつくったのは米欧州列強国だったというのは忘れてはいけないね。明治以来、日本もそれを真似てしまった。第二次大戦の悲劇がそれを物語っている。中国や朝鮮半島、アジア諸国に侵攻せざるを得なかった決断をしてしまった昭和天皇は大変だったんだろうが、戦後処理はいまだに終わっていない・・・」
「ほんなら、銀座のマネキン嬢たちとこんど食事にいきませんか?わてらたちだけで、愚痴をいうのはちっともおもろへんし・・・」
「それもそうだな、マネキン好きの船橋君に一任・・・」
「お前らも同じ穴のムジナだろうに^0^・・・」




<第十四章:その三>


 2020東京五輪・パラリンピックの入場チケットの料金体系が発表された。開会式の最高額が30万円、最低が12000円。サッカーの最高額が6万5千円。大体予想通りではあるが、高額の席は一般人には高嶺の花である。780万枚で820億円の売り上げのようだが、ボランティア無償が有償だったら400億円はかかる。五輪の大会経費は総額3兆円はくだらないだろうし、それならばボランティア経費ぐらいもう少し増やしたほうがよかった。おそらく、協賛企業か富裕層限定だろうが、ZAHA案だったら、30万円払っても満足度はあっただろうし、家族の貯金をはたいてもと言う気にはあったが夢幻と消えた。今年から来年にかけて、リーマンショック時のような世界経済の混乱の気配が気になるところだが、2020五輪景気は今年で終わり、消費税アップ後の風景がどうなるのか誰にも分らない。経済アナリストの予測はアテにしないほうがいい。彼らは予測が外れても涼しい顔をしながら、飯を食っている輩だ。まさしく、だれしもが政治家の無責任や官僚の隠ぺい体質による日本経済崩壊の予兆が危惧されるまでになってしまった。もうしばらくすると、僕たちは戦国時代の信長公のアドバイスを受けることになっている。武蔵境のパワースポットから安土城への宴の席へタイムスリップするわけだが、その席にはプーチン氏やトランプ氏、習近平氏、金正恩、メルケル、マクロン、あの五輪裏金疑惑の黒幕ディアク氏や竹田会長、電通の関係者もいるらしい。安倍晋三氏は末席で呼ばれている。通常国会の合間に銀座のマネキン嬢たちに寄り添って忍びでいくらしい。今東光氏の雷説教が安倍晋三氏のことで天守閣の隅々にまでとどろくのは目に見えている。テニスで大坂なおみ選手が全豪オープンを制し、全米オープンとの連覇となった。この際、全英・全仏と四大会制覇を目指してもらいたいものだ。世界の人々は前年世界ランク72位が世界ランク一位になった瞬間を目にした。錦織選手はもう年齢的にも限界だろう。各界では関脇の玉鷲が34歳で初優勝したが、初土俵以来15年間無休できたのは素晴らしいことだ。相撲界の衣笠選手。鉄人力士の呼称がふさわしい。大河ドラマ「いだてん」の視聴率が不調のようだ。人気脚本家によるものだが、主役が二頭出し、わかりづらい二つの時代背景、豊富すぎるキャスティング、日曜日の八時台にわざわざ五輪の物語を持ってくるのは無理があったか?朝の連続小説にするべきだった。岡田准一さんが新しい財前五郎役に挑むが、清濁併せのむ悪役風の深い演技に期待したい。松山ケンイチ氏が里見役には違和感があるが、見てみないことには何とも言えない。寺尾聡さんの東教授役は納得。ほかのキャスティングはどうなのかわからない。2003年のフジテレビの唐沢財前は最高視聴率で見事にハマっていた。今回はテレビ朝日で五回完結は短すぎるかもしれない。




<第十四章:その四>

人はだれでも絶頂期が続けば未来永劫バラ色の道が用意され、ハッピーエンドになる夢を持つのは自然なことだ。大坂なおみ選手が現コーチとの契約解消を申し出たそうだ。プロテニス界では、全米・全豪・全英・全仏の4大大会があり、ナンバーワンを競い合う。大坂選手は昨年の世界ランクが当初70位ほどだったが、現コーチとの二人三脚で全米、全豪の二大タイトルを手にした。個人的な見立てでいくと、大坂選手はまだ独り立ちするのには時期早計だと思うし、なによりまずセルフコントロールの精度を上げるべきだし、謙虚に人格の磨きを極めるのが必要だと考える。よって、契約解消はまだすべきではない。技術ばかりではなく、まだまだ人に教わる期間はあったほうがいい。心配なのは最高峰を極めたあとの慢心がプレーに当たる影響だ。ファンもやきもきすることだろう。2020五輪の水泳界の期待のホープ、池江選手が白血病の病にかかっていると発表された。2020東京五輪の金メダリストの最右翼なのは間違いなかった。アジア大会では圧巻の成績だったし、その勢いはとどまるところを知らなかった。正直、僕もびっくりしたうちの一人だが、五輪担当相の不用意な発言は国会内外に物議を醸してしまった。五輪憲章からすれば、「参加することに意義がある」というクーベルタン男爵の意図とは裏腹に、五輪への取り組みが変な方向に行ってしまった中での発言だった。メダル獲得が期待できなくなるのは残念だという本音がでてしまったのだろうが、まず、池江さんの健康と回復・順調な治療を願うのが人として当たり前だろうとおもうし、安倍氏も毅然として態度を表さなかったのははなはだ残念に思っている。レオパレス21(旧エムディーアイ)が不正建築でほとんどの入居者に対して退避の要請をしたが、オーナー重視の世相の動きにも内心腹が立つし、入居者の立場に立った報道の在り方が少ないのは」かなり問題だろう。統計不正は国家の基幹を壊す一大事も、永田町では責任回避の動きがひろまっており、結局うやむやにする腹なのだろうと憶測されても仕方がない。僕も一人のファンだった作家の堺屋太一さんが他界した。「油断」「峠の群像」など、経済の専門的な強みを活かして、日本の発展に尽力した異色の作家だった。彼の先見の明にはいつも驚かされていたし、影響を受けた作家である。ご冥福を祈るばかりである。



<第十四章:その五>


 久々に船橋君から連絡があり、中央線の高円寺駅で僕と安藤と待っていた。高円寺南4-45-2 メインロードビルの二階で知人が、二月初めに宮崎牛の焼き肉店「あおき屋」(03-5913-8823)を開業したので、たまにはどうだという。なんでも日頃親交のある芸能人K・Kさんが早速お忍びで来たという。一階が「すき屋」でエステがテナントに入っている。日頃あまり焼き肉店に行かない人でも、一度口にすると思わず納得する美味しいお肉が売りという。僕と安藤は高級な肉にはとんと縁がないので、グルメの船橋君が誘ってくれるのだから相当期待していた。さっそく、お店にはいると、落ち着いた木調のレイアウトで、三人から五人は入れる個室に通された。三種類の肉の食べ比べのセットは三つの味付けタレで楽しめた。それも極上の香りとミディアムの焼き加減が楽しい食事の世界を誘ってくれている。頬の薄口の刺身は酢としょうゆ味の絶妙な味で、単独でも、ご飯とでも、お酒のつまみでも楽しめた。安藤も僕もそれはいままであまり体現してなかったので、新鮮に思えた。焼き肉の共には欠かせない一品だろう。
「安倍君がトランプ氏に対してノーベル平和賞の推薦文をノルウェーに送付したコピーを、トランプ大統領自ら公にしたのはいかんともしがたいねぇ・・・」
「船さん、そりゃ、せっしょうとちゃいますか?推薦者の公表は50年間機密扱いて言うてますよ・・・」
「安藤の言うとおりだ。2019年はとんでもないことが起こりそうだ」
「メキシコの壁の建設はトランプの公約やけど、それはそれでいいんとちゃう。それより、先輩、朝鮮半島はどうなるんやろ・・」
「韓国は日本との関係は修復できないと踏んでるとおもうね。それより、金正恩とトランプが意気投合しているし、北主導の朝鮮半島統合化が現地味を帯びてきている。徴用工や従軍慰安婦問題は未来永劫消えることはないだろう。戦前の大政翼賛会では安倍首相の祖父も関わっていて、満州や朝鮮半島の実権を握っていたんだから、北南にかかわらず旧日本軍下での民衆への扱いに対しての、歴史的な感情の本能が反日の大きな原因なんだろう。だから、村山首相のように戦前の体制に関わらない子孫を日本のリーダーにしないと、この極東には『和をもって尊しとす』のはほど遠くなる一方だ。戦争は仕掛けたはいいが負ければいま日本のようになるという世界史の前例が記された以上、俺たち子孫へのしわ寄せは回避できない。来年の五輪は南北合同チームが多くなるかもね・・・」
「2020年東京五輪では南北合同チームで参加する可能性はあるよ。北朝鮮と米国が相互不可侵と平和宣言を行えば、日本は世界から孤立するしかないね。38度線が日本列島に降りてくる。まさしく日本が前線となる。北との拉致問題もらちがあかなくなる。安倍君は本気でやろうとする気構えがない。北方四島でもまったく帰ってくる気配もないし・・・」
「やっぱり、信長公の意見を聞いたほうがよさそうだね。こんど、武蔵境のパワースポットで三人で安土城天守閣に行ってみるとするか。世知辛い、今の時代がつまんなくなってきたから、ちょうどいい機会だ。あちらの宴会場には、プーチン・トランプ・オバマ・習近平・金正恩・メルケル・マクロン・メイ・今東光氏なども向かっている。彼らの本音を聞いてみようか・・・」
「そうしよう、そうしよう・・・」
美味しい焼き肉店では僕たちは久々に幸せな気分を味わった。

 IOCの最高位スポンサー13社からマクドナルドが2017年撤退しているが、中国のアリババがその代わりに食い込んでいる。いまのところ、IOCの最高位スポンサー企業は、コカ・コーラ・アリババ・アトス・ブリジストン・Dow・GE・インテル・オメガ・パナソニック・P&G・サムスン・TOYOTA・VISAとなっている。中国のG5の技術は2022年の北京冬季五輪で活かされ、2024年のパリ夏季五輪、28年のロス五輪では世界を凌駕しそうだ。その時日本は世界から埋没しかねない。それが心配だ。純国産ソフトを持たない独立国はあり得ない。TRONプロジェクトが80年代米国の民主党政権でつぶされたのは記憶に新しい。それがあったら、統計不正の拡散や米国のIT会社の支配下に置かれることはなかったはずだ。都の五輪組織員会の仕事で電通本社や高速道路会社にみどりくんは連日打ち合わせに行っているようだが、2020五輪がプレゼンどおりに行われていれば、なにも問題はなかった。要らぬ官邸の不用意な発言や震災後の後始末がいまだに進まないのに、五輪開催への関心を持てというのはどだい無理な話だ。個人的には、イスタンブールに禅譲すべきだと思っていたが、いまとなっては、世界から冷笑や失笑を買われようと、開催しないわけにはいかない。上空からみればみるほど、建設中の新国立競技場は僕には大きな使いすてのごみ箱にしか見えない。やはり、ZAHA女史のデザインにはレガシーがあったのだ。電通が五輪のオフィシャルスポンサーにもならないのには合点がいかない。
誘致の段階から五輪担当代理店となり、およそ4000億円以上のお金をスポンサーからかき集めている。ボランティアへは一日1000円のプリペイドカードの支給では全然足りないのではないか。参加する人は厳しい経済的な負担が待っている。参加者が学生か未成年なら親が出すのだろうが。組織委員会は10万人のボランティア費用(実費なら400億円ほどか)は出さないらしい。それくらいは捻出すべきだと思うが。いまさらいっても仕方がない。


<第十四章:その六>


 プロレスファンにとっては残念なニュースが入ってきた。個人的には、力道山・ジャイアント馬場・アントニオ猪木、リック・フレアー、スタン・ハンセン、ドリーファンクジュニア・ビルロビンソン、ミル・マスカラス、初代タイガーマスク、天龍源一郎、カブキ、アンドレ・ジャイアント、など好きだったが、ザ・デストローヤーは一番好きなレスラーだった。親日家だった彼のご冥福を祈りたい。
 2019年の東京マラソンでは大迫選手の記録が期待されていたが、30km手前で棄権してしまった。寒さと雨で体が冷え切ってレースができなくなったらしい。アフリカ勢は4位まで独占。優勝者は2時間4分台の好タイムだった。5位に日本人学生が入ったが、10分台が精いっぱいで世界の壁は厚く感じた。気候やレースの条件はアフリカ勢には不利なはずだったが、それを押しのけて頑張った。大迫選手に限らず、日本のマラソン界はまだまだ層の薄さを感じる。MGC(マラソングランドチャンピオンレース)への参加資格を緩く緩くしていたツケが回ったような気がする。2020の男子マラソンは8月9日、女子マラソンは8月2日となっているが、時間を繰り上げしても、酷暑は覚悟しなければならないだろう。灼熱地獄マラソンという名にふさわしい。寒さにも暑さにも強靭な体力と精神を併せ持つアフリカ勢には太刀打ちできない。日本人選手は環境に機敏に対処する能力や体力、メンタルな面で相当な努力をしないと、2020五輪マラソンのメダルは期待できないのが現状と言えそうだ。2020東京五輪での開会式での都知事は小池百合子氏だが、閉会式も同じだとは必ずしも言えない。都知事の任期は7月末、閉会式は8月になるからだ。当初から2020年の都知事選は五輪開催と重なり混乱をさけるためにも半年ほど繰り上げ選挙にしたい。小池氏も内心そうおもっていたので密かに二階氏と水面下で話し合っていた可能性は高い。二階自民党幹事長が時期尚早の小池出馬擁護発言をしたかと思えば急に引っ込める戦略に出た。要するに早くから都連にも唾をつけておけば小池再選に有利に働くとみたのだろう。都民ファーストの会と自民の関係も複雑化するだろうし、小池知事自身の立ち位置も難しくなるにちがいない。対立候補が大物なら小池再選は難しくなることだって想像できないわけではない。さて、都民の判断はどう出るのか興味深い。リオの五輪でも開会式にブラジルの大統領が出席できなかったが、まったく問題はなかった。2020東京五輪でも同じ。都知事がいなくても大会進行はスムーズにいくだろう。前回の五輪開催では政治的要素は必要ないという事例を作った。以前からIR推進論者である小池氏は築地を食のテーマパークを維持していくものの具体的な構想は明らかにしていない。カジノを含んだ総合開発構想もなくはないだろう。都民の反発も十分考えられる。おそらく次期都知事選は半年ぐらい前倒しで行われる。そのための伏線だとみていい。小池氏とはつながりのある二階氏は田中角栄氏の絶頂期を体現している。田中氏を慕う二階氏の気持ちもわからないではないが、派閥勢力拡大に対する思いが強すぎる。人間的な器は田中氏には到底及ばないが、今後思わぬしっぺ返しもないとは言えない。都政にかかわる知事は、国政にかかわるべきではないというのは、個人的な意見だが、小池氏は国政から離れることに未練があるらしい。カルロス・ゴーン氏がようやく釈放された。日産が苦境の時、経営陣はどういう構想を持っていたのかわからないが、わざわざ外国人をトップに据えるのはあまりにリスクが高すぎると思わなかったのだろうか。司法取引元年で最初の事例となったゴーン・ショック。日産は恥を忍んで生き延びるのではなく、一度、民事再生でリセットしたほうが、良かったのではないかと思う。




<第十四章:その七>


 2019年3月も中旬になり、2020東京五輪開催まであと500日となった。マドリード・イスタンブール・東京の三都市が激しい招致合戦で、東京が大方の予想を覆してイスタンブールには勝ったが、例の五輪裏金問題がいまもなおくすぶり続けている。当事者の親子が雲隠れしていてフランス検察が聴取できない状況のようだ。もう2020東京大会自体は中止にはできないだろうが、五輪・パラリンピックが終わった後でなんらかの刑事事件で収まる公算は大きいと思う。日本国内では五輪への目は世論では冷ややかだ。エンブレム盗作問題、強引な新国立競技場ZAHA案白紙撤回・招致プレゼン無視・放射能汚染水拡大問題など、様々なところで政治的な介入が及ぼした影響は計り知れない。裏をかえせば、権力を手中に収めればやりたいことは法を無視してでも可能だという事例を作ったようなものだ。2011年の東日本大震災から八年という年月が流れたが、復興は遅々として進んでいない。個人的には震災後での五輪開催どころではなかったはずだと思っている。今でもなお、原発の汚染水が日々漏れて行き場のないタンクがどんどん増えてるのだ。夢と希望の五輪というより利権と政治的思惑という色彩が強く出ている2020東京五輪という見方をしている庶民は多い気がする。僕と船橋君と安藤も同意見だが、大坂府知事・市長選のW選挙には開いた口がふさがらない。世論の目ではそうなるが、権力の座に座ると身勝手な理論で押し通そうとするのが人間の業なのだろう。両者とも任期が11月で、単なる辞任での選挙で当選しても任期は変わらない。そこで交換立候補となると府知事・市長が入れ替われば4年の任期が保証される。それを繰り返すといくらでも任期は引き伸ばすことができるというわけだ。有権者の間では詐欺論が蔓延していてもそれを押し通そうとする。小池都知事の任期は来年の7月末だが、それだと五輪開催の真っただ中で知事選は難しい。小池知事は自民党の有力な議員に働きかけ、知事選の前倒しを願い出る公算が強いと思っていた矢先に、二階幹事長の発言があった。派閥拡大のため今のうちに布石を打っておきたいのだろうが、あまりにもミエミエの世論形成術といえそうだ。小池知事が単なる辞任でも再選しても任期は変わらない。半年前、または一年前に特例法案を成立させてもらおうとする腹なのかもしれない。プーチン氏が初めて大統領に当選し、その後一時首相になり、また大統領選に再当選。そして憲法改正で任期を二期6年(12年間可能)に延ばした事例もある。大坂府知事・市長選のごり押し論理も全くそれと同じだということになる。安倍4選の影もチラつき始めているが、これも二階氏の発言で押し切ろうとする算段なのだろう。安倍首相は党の三期ルールに従うといっているのを信じるしかないが、それを反故にすれば世論の反感は拡大するだろう。安倍氏が4選だろうが5選だろうが、良い政をしてくれれば何も文句は言うつもりはないが、後継者が全く育たない現状から、永田町の新陳代謝はどんどんやるべきであると思うのだが。このまま戦前や第二次世界大戦での大政翼賛会大本営関係者や末裔が権力を維持していけば、周辺諸国のこれまでの日本への反発は消えることはない。フレッシュで新しい未来像を描き実行できるリーダー像がいまの日本には必要なのだが、まったく見えていないのには正直がっかりさせられる。

 ならばこれは、カンフル剤としての発想なのだが、「紺碧の艦隊」の臨時の軍事政権とかカストロ氏やゲバラ氏のようなリーダーが日本を牽引していくという状況もあり得ないわけではない。そういう発想で創作したのが「未来からの嵐」という長編小説だ。日本では、トム・クランシーのような、「合衆国崩壊」「バチカン云々」といった作品が少ないし、「官邸崩壊」「首相暗殺」「日本壊滅」などというかまびすしい題の小説を書けるほど表現の自由度は低いように思う。エンターテインメントには悲劇も喜劇もあってしかるべきだが、日本のTV局や映画会社は昔に比べてスケール感が侘しくなっていることは事実だ。中国の初めてのSF巨編は「流浪地球」というが、制作に4年もの年月と経費がかけられていた話題になっている作品だ。個人的には今の中華人民共和国以前の中国文化には強い興味はあるが、現在の国のあり方にはどうもついていけない。毛沢東の『文化破壊大革命』がそれまでの中国4000年の歴史の累積を台無しにしてしまったのは実に悲しい。小説は本で読むのが普通だが、YouTubeでスライドショー的なつくりで見られないだろうかという想いで現在執筆済みの原稿で試作を繰り返している。基本的には無声映画にBGMを流すごくシンプルなものだ。朗読の動画もあるにあるが聞き手の好みで声に拒否反応を起こさせるものも少なくない。「Behind the Story 2020tokyo」(『はい、こちら2020東京五輪』が邦題)はすでに2015,2016,2017,2018年の4作を公開している。芸能界はこのところ、不祥事が相次いでいる。若い俳優の婦女暴行事件やピエール瀧さんの麻薬所持など、観るに堪えない事件ばかりで実に残念ではある。来年の五輪を前にして嫌な出来事はあまり起きてほしくはないものである。。。




<第十四章:その八>


 2017年に2020東京五輪音頭の曲が発表されたようだが、恥ずかしなら僕は認識していなかった。まさか、1964年の東京大会で三波春夫さんが歌った曲がリメイクされるとはゆめゆめ思ってもみなかったからだ。石川さゆりさんも加山さんも嫌いではないが、巷でもあまり話題にもなっていなかったし、若い人ならなお更そういう曲は知る由もない。曲自体NHKが主導しているようだが、その弊害もなきにしもあらずで、なによりも新鮮さがないのが問題だ。はっきり言って2020東京五輪は2012年のロンドン五輪のような素晴らしい開会式は望めないだろう。個人的には五輪招致プレゼンのイメージから、2020年東京五輪はレガシーを感じるZAHA案の新国立競技場を基本に、斬新な発想で運営・企画されると信じていたが、エンブレム盗作・招致裏金問題、汚染水など様々な課題が沸き起こり、ここ二、三年は五輪音頭どころではなかったような気がする。五輪組織委員会を仕切る電通や利権を欲しがるゼネコンの暗躍もうわさされているし、何よりも世論の五輪への関心度がいまいち盛り上がらないのは一体なぜなのか。JOC竹田会長がフランス検察の裏金疑惑の予審捜査で訴追される公算が高まっている。IOCまでが竹田氏や電通への突き上げを迫っているらしい。NHKが報道するくらいだからよほど深刻なのだろう。もはや五輪開催前に会長職退任は避けられない情勢になってきている。五輪競技のピクトが発表されたが、マスコットにしろボランティアにしろ決めるのが遅いような気がする。要するに後手後手に回っている。国民的な盛り上がりにも欠けるし、なによりも大会が開催時期が酷暑となるのにも問題だった。盆踊りの時期に合わせた五輪音頭というコンセプトも分からないではないが。そんなことよりも、来年の都知事選挙はどうなるんだろうか。
 米国で史上最大の裏口入学スキャンダル報道が盛んになっている。日本でも、最近というより、今世紀にはいってからの常習性があきらかになっているが、米国ではスケールが大きい。テレビプロデューサーが、大学関係者への口利きで手を変え品を変えての裏口斡旋業を長く続けているという。有名女優やセレブの子息がかなり利用しているらしい。スポーツの推薦入学の盲点をついての裏口入学は妙味があるようだ。仮にスポーツの推薦で裏口で入れたとしても、何らかの事情でスポーツができなくなったといえば大学にとどまることができるという裏技もあるのだろう。なぜ、裏口がばれたかというと、実はFBIが別件での内偵をしていたところ、偶然にも裏口スキャンダルが発覚したということらしい。公平感や正義感をまとってまじめに受験した学生たちには気の毒だ。もっとも可哀そうなのは裏口で有名大学にかろうじて入った学生だ。授業についていけず学位取得まで行けない場合大学卒業は不可能だ。退学するしかない。行きは良いよい帰りは怖いの最たるものだろう。中国の科挙でも不正が広く行われていたと聞くが、どこの国でも時代が変わっても、不正や忖度は永遠に続くものらしい。


by kandytensui | 2019-03-15 16:12 | 2020五輪関連情報

■「初めて読まれる方へ」■
・・・・・・小学生時代からの幼なじみである船橋君とは、偶然にも中堅の広告代理店の同期入社となる。その15年後、船橋君の長女みどり君は名門のプロテスタントの中高一貫校の学生になり、彼女は深田恭子似の絶世の美女に育っていた。僕は美大で油彩を学び、船橋君は六大学の商学部で学んだ。みどり君と僕はピュアな慕情関係となってしまった。僕の娘千鶴もみどり君の学校で一緒だが仲は余り良くない。それから数年後、2020夏季五輪の開催が東京に決定。すでに都庁に就職していたみどり君は五輪準備委員会のメンバーとなった。だが、東京に決定したとは言え、問題が次から次と津波のように押し寄せる。2020東京は本当に大丈夫なのだろうかと、この目で追い続けるのは、時代の証言者としての責務でもある。開催までの出来事とフィクションでのエンターテインメント性を織り交ぜながら話を進めていきます。・:・・・・


★目次・進捗状況★
「はい、こちら2020東京五輪」(Behind the Story 2020tokyo)
<2015年~20208月の開催日まで継続予定です>
■[2015]第一章 透明慕情:その一~その四
■[2015]第二章 2020東京オリンピック開催決定:その一~その六
■[2015]第三章 1940-2020 歴史は繰り返す:その一~その八
■[2016」第四章から第七章
■[2017」第八章から第十章
■[2018」第十一章から第十三章
■[2019」第十四章から第十六章(予定)
■[2020」第十七章から第二十章(予定)

<登場人物>

・僕:中山正輝
・僕の妻:恵理子(野猿系)
・僕の長女:千鶴(野猿系)
・同僚:船橋真吾(イケメン系:代表権のないくろくま広告社社長)
・船橋くんの妻:美智子夫人(ハイソ系:くろくま広告社会長<実質的な経営者>)
・船橋くんの娘:絶世の美女:みどり君
・銀座マネキン嬢(昼は銀座通りのマネキン嬢、夜は銀座のサロン嬢:ユキ、ナオミ、サトミ、ミキ他。全員国立大出身のインテリ)
・安土城天守閣での時空を超えた歴史上の人物の面々。
・美大の後輩:安藤(アートディレクター、ソラミミスト:今東光似の毒舌家)
・くろくま広告社元会長:広瀬弘文(美智子夫人の父)
・銀座の若旦那衆他
・霞ヶ関官僚、国会議員他
・その他随増殖・・




「はい、こちら2020東京五輪」(Behind the Story 2020tokyo)



第十四章 「混迷のオリンピック前夜」




<第十四章:その一>

 2019年はどんな年になるのだろうと思いが先走る。2018年は事件が入れ替わり立ち代わり起きた一年でもあった。年末に日産のトップであるカルロス・ゴーン氏らが逮捕され、特別背任罪で長期の拘留が続いている。人は善人悪人にかかわらず、権力を一度手にすると自分は神のごとく陶酔して周りが見えなくなるらしい。以前、エジプトのムバラク大統領が30年にも及ぶ長期政権で国家予算並みの不正蓄財をし、失脚したのは記憶に新しい。パレスチナのアラファト議長もその類と言われている。安倍政権は官邸の私物化と庶民の政治的無関心が顕著になって、永田町では政治的レームダックが止まらない。トランプ氏も先見の明を封印し、目先の権力安定をもくろみ、世界の指導的役割から突然降りてしまった。プーチン氏にしても内政環境が厳しい。北方四島の主権はもはや渡すことはないように見える。戦争の結果の影響は後の世代にも引き継がれ、安倍氏が見せかけの外交を演出しても未来永劫、日ロの領土問題はてこでも動きそうもない。JOCが文科省で以前問題を起こした官僚を、2020東京五輪の組織委員会のメンバーに加えたという。Behind the story 2020Tokyo「はい、こちら2020東京五輪」は2015年からはや5年目を迎えた。ノンフィクションンとフィクションを織り交ぜなら、時代の流れと五輪までの流れをフォーカスし、後押ししながら開催までを追っていくというストーリーだが、時系列でおってみると、その時の世界の出来事も思い出すので読み返す楽しみも増えてくるというものだ。と船橋君も言っていた。2020東京五輪まで、あと一年半。裏ではどんなドラマがあるのか探っていきたいと思っている。信長公との安土城での接見(宴)も予定されている。銀座のマネキン嬢たちはどうしているだろうか。五輪準備委員会のみどり君はボランティアの半数が日本人でないことをしきりにぼやいていた。NHKの大河ドラマ「いだてん」の視聴率が「西郷どん」とほぼ同じで、初回では歴代ワースト三位という。関西に至ってはワースト二位。頑張って演技をしているのはわかるが。。。2020東京五輪が一向に盛りあがっていない時代背景も影響しているのだろうか。いっそのこと、半強制的に視聴される「朝の連続ドラマ」にしたらどうかと思うかもしれないが、制作側が視聴率を細工してあげようとしても、結果的には視聴者の反感をかうだけだからどだい無理な話ではある。


JOCの武田会長がフランス検察から刑事訴訟を起こされる可能性が高くなった。小池都知事やみどり君ら関係者はまさに寝耳に水の心境だろう。第三者の僕たちとしては、東日本大震災の復興に手いっぱいの当時の日本では辞退すべきだという声がほとんどだったから、いまは心配するより、なるようにしかならないという気持ちも必要だろう。



<第十四章:その二>


今年になって船橋君と安藤と新宿の京王デパート前で初顔合わせとなった。デパートでは福井県のイベントがあり、そこで地方名産の食事に誘われた。船橋君の細君は福井の名門の出という。その後僕たちは、コクーンビルのタリーズコーヒーで歓談した。
「なんか今年はえらい年になりまっせ・・・」
「安藤もそう思うかやっぱり。カルロス・ゴーンはドツボにハマった感じだし、JOCの五輪裏金問題も未解決だし、役人の集計不正なんかとんでもないことだよなぁ。トランプは一体どうなるんだろう。北方領土はかえってくる見込みはなくなったしなぁ・・・」
「通常国会なんか異常国会になりそうだしね。困ったもんだ。おまけに野党は野党でお山の大将争いで、二大政党時代なんかとても期待できない」
「船橋君の言うとおりだ。信長公も安土城から心配そうに日本の未来を眺めているのが目に浮かぶ・・・」
「そうでっしゃろ。。。2020東京五輪は大丈夫なんやろか?」
「そりゃ、いまさら中止というわけにはいかないよ。JOCの会長が起訴されても、ブラックでも、各国からのボイコットがあっても、史上最低の五輪と言われようが、やるっきゃないんだ。311の大震災の後で誘致の立候補をしたのが大きな間違いだったと僕は思うんだがね。いまだに、放射能汚染水漏れが続いているし、震災前のときと同じような状況は無理だろう。国土強靭化計画といいながら、国は何もしないし、地方経済の疲弊ばかりが目に付いている。安倍君は1%の勝ち組ばかりに目をやり、99%の中小・零細企業を軽視しすぎている。昨年、石破氏が総裁選で接戦したのはそういう背景があったんだよ」
「イギリスはEU離脱でごたごたしてるが、そもそも英国はEUには入りたくなかったんだろう。企業や富裕層の大半は租税回避で大儲けしてるし、これまでEUなのになぜポンドなんだという矛盾もあった」
「難民や移民で米国や欧州では問題になっているが、そもそもそういう下地をつくったのは米欧州列強国だったというのは忘れてはいけないね。明治以来、日本もそれを真似てしまった。第二次大戦の悲劇がそれを物語っている。中国や朝鮮半島、アジア諸国に侵攻せざるを得なかった決断をしてしまった昭和天皇は大変だったんだろうが、戦後処理はいまだに終わっていない・・・」
「ほんなら、銀座のマネキン嬢たちとこんど食事にいきませんか?わてらたちだけで、愚痴をいうのはちっともおもろへんし・・・」
「それもそうだな、マネキン好きの船橋君に一任・・・」
「お前らも同じ穴のムジナだろうに^0^・・・」




<第十四章:その三>


 2020東京五輪・パラリンピックの入場チケットの料金体系が発表された。開会式の最高額が30万円、最低が12000円。サッカーの最高額が6万5千円。大体予想通りではあるが、高額の席は一般人には高嶺の花である。780万枚で820億円の売り上げのようだが、ボランティア無償が有償だったら400億円はかかる。五輪の大会経費は総額3兆円はくだらないだろうし、それならばボランティア経費ぐらいもう少し増やしたほうがよかった。おそらく、協賛企業か富裕層限定だろうが、ZAHA案だったら、30万円払っても満足度はあっただろうし、家族の貯金をはたいてもと言う気にはあったが夢幻と消えた。今年から来年にかけて、リーマンショック時のような世界経済の混乱の気配が気になるところだが、2020五輪景気は今年で終わり、消費税アップ後の風景がどうなるのか誰にも分らない。経済アナリストの予測はアテにしないほうがいい。彼らは予測が外れても涼しい顔をしながら、飯を食っている輩だ。まさしく、だれしもが政治家の無責任や官僚の隠ぺい体質による日本経済崩壊の予兆が危惧されるまでになってしまった。もうしばらくすると、僕たちは戦国時代の信長公のアドバイスを受けることになっている。武蔵境のパワースポットから安土城への宴の席へタイムスリップするわけだが、その席にはプーチン氏やトランプ氏、習近平氏、金正恩、メルケル、マクロン、あの五輪裏金疑惑の黒幕ディアク氏や竹田会長、電通の関係者もいるらしい。安倍晋三氏は末席で呼ばれている。通常国会の合間に銀座のマネキン嬢たちに寄り添って忍びでいくらしい。今東光氏の雷説教が安倍晋三氏のことで天守閣の隅々にまでとどろくのは目に見えている。テニスで大坂なおみ選手が全豪オープンを制し、全米オープンとの連覇となった。この際、全英・全仏と四大会制覇を目指してもらいたいものだ。世界の人々は前年世界ランク72位が世界ランク一位になった瞬間を目にした。錦織選手はもう年齢的にも限界だろう。各界では関脇の玉鷲が34歳で初優勝したが、初土俵以来15年間無休できたのは素晴らしいことだ。相撲界の衣笠選手。鉄人力士の呼称がふさわしい。大河ドラマ「いだてん」の視聴率が不調のようだ。人気脚本家によるものだが、主役が二頭出し、わかりづらい二つの時代背景、豊富すぎるキャスティング、日曜日の八時台にわざわざ五輪の物語を持ってくるのは無理があったか?朝の連続小説にするべきだった。岡田准一さんが新しい財前五郎役に挑むが、清濁併せのむ悪役風の深い演技に期待したい。松山ケンイチ氏が里見役には違和感があるが、見てみないことには何とも言えない。寺尾聡さんの東教授役は納得。ほかのキャスティングはどうなのかわからない。2003年のフジテレビの唐沢財前は最高視聴率で見事にハマっていた。今回はテレビ朝日で五回完結は短すぎるかもしれない。




<第十四章:その四>

人はだれでも絶頂期が続けば未来永劫バラ色の道が用意され、ハッピーエンドになる夢を持つのは自然なことだ。大坂なおみ選手が現コーチとの契約解消を申し出たそうだ。プロテニス界では、全米・全豪・全英・全仏の4大大会があり、ナンバーワンを競い合う。大坂選手は昨年の世界ランクが当初70位ほどだったが、現コーチとの二人三脚で全米、全豪の二大タイトルを手にした。個人的な見立てでいくと、大坂選手はまだ独り立ちするのには時期早計だと思うし、なによりまずセルフコントロールの精度を上げるべきだし、謙虚に人格の磨きを極めるのが必要だと考える。よって、契約解消はまだすべきではない。技術ばかりではなく、まだまだ人に教わる期間はあったほうがいい。心配なのは最高峰を極めたあとの慢心がプレーに当たる影響だ。ファンもやきもきすることだろう。2020五輪の水泳界の期待のホープ、池江選手が白血病の病にかかっていると発表された。2020東京五輪の金メダリストの最右翼なのは間違いなかった。アジア大会では圧巻の成績だったし、その勢いはとどまるところを知らなかった。正直、僕もびっくりしたうちの一人だが、五輪担当相の不用意な発言は国会内外に物議を醸してしまった。五輪憲章からすれば、「参加することに意義がある」というクーベルタン男爵の意図とは裏腹に、五輪への取り組みが変な方向に行ってしまった中での発言だった。メダル獲得が期待できなくなるのは残念だという本音がでてしまったのだろうが、まず、池江さんの健康と回復・順調な治療を願うのが人として当たり前だろうとおもうし、安倍氏も毅然として態度を表さなかったのははなはだ残念に思っている。レオパレス21(旧エムディーアイ)が不正建築でほとんどの入居者に対して退避の要請をしたが、オーナー重視の世相の動きにも内心腹が立つし、入居者の立場に立った報道の在り方が少ないのは」かなり問題だろう。統計不正は国家の基幹を壊す一大事も、永田町では責任回避の動きがひろまっており、結局うやむやにする腹なのだろうと憶測されても仕方がない。僕も一人のファンだった作家の堺屋太一さんが他界した。「油断」「峠の群像」など、経済の専門的な強みを活かして、日本の発展に尽力した異色の作家だった。彼の先見の明にはいつも驚かされていたし、影響を受けた作家である。ご冥福を祈るばかりである。



<第十四章:その五>


 久々に船橋君から連絡があり、中央線の高円寺駅で僕と安藤と待っていた。高円寺南4-45-2 メインロードビルの二階で知人が、二月初めに宮崎牛の焼き肉店「あおき屋」(03-5913-8823)を開業したので、たまにはどうだという。なんでも日頃親交のある芸能人K・Kさんが早速お忍びで来たという。一階が「すき屋」でエステがテナントに入っている。日頃あまり焼き肉店に行かない人でも、一度口にすると思わず納得する美味しいお肉が売りという。僕と安藤は高級な肉にはとんと縁がないので、グルメの船橋君が誘ってくれるのだから相当期待していた。さっそく、お店にはいると、落ち着いた木調のレイアウトで、三人から五人は入れる個室に通された。三種類の肉の食べ比べのセットは三つの味付けタレで楽しめた。それも極上の香りとミディアムの焼き加減が楽しい食事の世界を誘ってくれている。頬の薄口の刺身は酢としょうゆ味の絶妙な味で、単独でも、ご飯とでも、お酒のつまみでも楽しめた。安藤も僕もそれはいままであまり体現してなかったので、新鮮に思えた。焼き肉の共には欠かせない一品だろう。
「安倍君がトランプ氏に対してノーベル平和賞の推薦文をノルウェーに送付したコピーを、トランプ大統領自ら公にしたのはいかんともしがたいねぇ・・・」
「船さん、そりゃ、せっしょうとちゃいますか?推薦者の公表は50年間機密扱いて言うてますよ・・・」
「安藤の言うとおりだ。2019年はとんでもないことが起こりそうだ」
「メキシコの壁の建設はトランプの公約やけど、それはそれでいいんとちゃう。それより、先輩、朝鮮半島はどうなるんやろ・・」
「韓国は日本との関係は修復できないと踏んでるとおもうね。それより、金正恩とトランプが意気投合しているし、北主導の朝鮮半島統合化が現地味を帯びてきている。徴用工や従軍慰安婦問題は未来永劫消えることはないだろう。戦前の大政翼賛会では安倍首相の祖父も関わっていて、満州や朝鮮半島の実権を握っていたんだから、北南にかかわらず旧日本軍下での民衆への扱いに対しての、歴史的な感情の本能が反日の大きな原因なんだろう。だから、村山首相のように戦前の体制に関わらない子孫を日本のリーダーにしないと、この極東には『和をもって尊しとす』のはほど遠くなる一方だ。戦争は仕掛けたはいいが負ければいま日本のようになるという世界史の前例が記された以上、俺たち子孫へのしわ寄せは回避できない。来年の五輪は南北合同チームが多くなるかもね・・・」
「2020年東京五輪では南北合同チームで参加する可能性はあるよ。北朝鮮と米国が相互不可侵と平和宣言を行えば、日本は世界から孤立するしかないね。38度線が日本列島に降りてくる。まさしく日本が前線となる。北との拉致問題もらちがあかなくなる。安倍君は本気でやろうとする気構えがない。北方四島でもまったく帰ってくる気配もないし・・・」
「やっぱり、信長公の意見を聞いたほうがよさそうだね。こんど、武蔵境のパワースポットで三人で安土城天守閣に行ってみるとするか。世知辛い、今の時代がつまんなくなってきたから、ちょうどいい機会だ。あちらの宴会場には、プーチン・トランプ・オバマ・習近平・金正恩・メルケル・マクロン・メイ・今東光氏なども向かっている。彼らの本音を聞いてみようか・・・」
「そうしよう、そうしよう・・・」
美味しい焼き肉店では僕たちは久々に幸せな気分を味わった。

 IOCの最高位スポンサー13社からマクドナルドが2017年撤退しているが、中国のアリババがその代わりに食い込んでいる。いまのところ、IOCの最高位スポンサー企業は、コカ・コーラ・アリババ・アトス・ブリジストン・Dow・GE・インテル・オメガ・パナソニック・P&G・サムスン・TOYOTA・VISAとなっている。中国のG5の技術は2022年の北京冬季五輪で活かされ、2024年のパリ夏季五輪、28年のロス五輪では世界を凌駕しそうだ。その時日本は世界から埋没しかねない。それが心配だ。純国産ソフトを持たない独立国はあり得ない。TRONプロジェクトが80年代米国の民主党政権でつぶされたのは記憶に新しい。それがあったら、統計不正の拡散や米国のIT会社の支配下に置かれることはなかったはずだ。都の五輪組織員会の仕事で電通本社や高速道路会社にみどりくんは連日打ち合わせに行っているようだが、2020五輪がプレゼンどおりに行われていれば、なにも問題はなかった。要らぬ官邸の不用意な発言や震災後の後始末がいまだに進まないのに、五輪開催への関心を持てというのはどだい無理な話だ。個人的には、イスタンブールに禅譲すべきだと思っていたが、いまとなっては、世界から冷笑や失笑を買われようと、開催しないわけにはいかない。上空からみればみるほど、建設中の新国立競技場は僕には大きな使いすてのごみ箱にしか見えない。やはり、ZAHA女史のデザインにはレガシーがあったのだ。電通が五輪のオフィシャルスポンサーにもならないのには合点がいかない。
誘致の段階から五輪担当代理店となり、およそ4000億円以上のお金をスポンサーからかき集めている。ボランティアへは一日1000円のプリペイドカードの支給では全然足りないのではないか。参加する人は厳しい経済的な負担が待っている。参加者が学生か未成年なら親が出すのだろうが。組織委員会は10万人のボランティア費用(実費なら400億円ほどか)は出さないらしい。それくらいは捻出すべきだと思うが。いまさらいっても仕方がない。


<第十四章:その六>


 2019年の東京マラソンでは大迫選手の記録が期待されていたが、30km手前で棄権してしまった。寒さと雨で体が冷え切ってレースができなくなったらしい。アフリカ勢は4位まで独占。優勝者は2時間4分台の好タイムだった。5位に日本人学生が入ったが、10分台が精いっぱいで世界の壁は厚く感じた。気候やレースの条件はアフリカ勢には不利なはずだったが、それを押しのけて頑張った。大迫選手に限らず、日本のマラソン界はまだまだ層の薄さを感じる。MGC(マラソングランドチャンピオンレース)への参加資格を緩く緩くしていたツケが回ったような気がする。2020の男子マラソンは8月9日、女子マラソンは8月2日となっているが、時間を繰り上げしても、酷暑は覚悟しなければならないだろう。灼熱地獄マラソンという名にふさわしい。寒さにも暑さにも強靭な体力と精神を併せ持つアフリカ勢には太刀打ちできない。日本人選手は環境に機敏に対処する能力や体力、メンタルな面で相当な努力をしないと、2020五輪マラソンのメダルは期待できないのが現状と言えそうだ。2020東京五輪での開会式での都知事は小池百合子氏だが、閉会式も同じだとは必ずしも言えない。都知事の任期は7月末、閉会式は8月になるからだ。当初から2020年の都知事選は五輪開催と重なり混乱をさけるためにも半年ほど繰り上げ選挙にしたい。小池氏も内心そうおもっていたので密かに二階氏と水面下で話し合っていた可能性は高い。二階自民党幹事長が時期尚早の小池出馬擁護発言をしたかと思えば急に引っ込める戦略に出た。要するに早くから都連にも唾をつけておけば小池再選に有利に働くとみたのだろう。都民ファーストの会と自民の関係も複雑化するだろうし、小池知事自身の立ち位置も難しくなるにちがいない。対立候補が大物なら小池再選は難しくなることだって想像できないわけではない。さて、都民の判断はどう出るのか興味深い。リオの五輪でも開会式にブラジルの大統領が出席できなかったが、まったく問題はなかった。2020東京五輪でも同じ。都知事がいなくても大会進行はスムーズにいくだろう。前回の五輪開催では政治的要素は必要ないという事例を作った。以前からIR推進論者である小池氏は築地を食のテーマパークを維持していくものの具体的な構想は明らかにしていない。カジノを含んだ総合開発構想もなくはないだろう。都民の反発も十分考えられる。おそらく次期都知事選は半年ぐらい前倒しで行われる。そのための伏線だとみていい。小池氏とはつながりのある二階氏は田中角栄氏の絶頂期を体現している。田中氏を慕う二階氏の気持ちもわからないではないが、派閥勢力拡大に対する思いが強すぎる。人間的な器は田中氏には到底及ばないが、今後思わぬしっぺ返しもないとは言えない。都政にかかわる知事は、国政にかかわるべきではないというのは、個人的な意見だが、小池氏は国政から離れることに未練があるらしい。カルロス・ゴーン氏がようやく釈放された。日産が苦境の時、経営陣はどういう構想を持っていたのかわからないが、わざわざ外国人をトップに据えるのはあまりにリスクが高すぎると思わなかったのだろうか。司法取引元年で最初の事例となったゴーン・ショック。日産は恥を忍んで生き延びるのではなく、一度、民事再生でリセットしたほうが、良かったのではないかと思う。


by kandytensui | 2019-03-07 09:20 | 2020五輪関連情報

■「初めて読まれる方へ」■
・・・・・・小学生時代からの幼なじみである船橋君とは、偶然にも中堅の広告代理店の同期入社となる。その15年後、船橋君の長女みどり君は名門のプロテスタントの中高一貫校の学生になり、彼女は深田恭子似の絶世の美女に育っていた。僕は美大で油彩を学び、船橋君は六大学の商学部で学んだ。みどり君と僕はピュアな慕情関係となってしまった。僕の娘千鶴もみどり君の学校で一緒だが仲は余り良くない。それから数年後、2020夏季五輪の開催が東京に決定。すでに都庁に就職していたみどり君は五輪準備委員会のメンバーとなった。だが、東京に決定したとは言え、問題が次から次と津波のように押し寄せる。2020東京は本当に大丈夫なのだろうかと、この目で追い続けるのは、時代の証言者としての責務でもある。開催までの出来事とフィクションでのエンターテインメント性を織り交ぜながら話を進めていきます。・:・・・・


★目次・進捗状況★
「はい、こちら2020東京五輪」(Behind the Story 2020tokyo)
<2015年~20208月の開催日まで継続予定です>
■[2015]第一章 透明慕情:その一~その四
■[2015]第二章 2020東京オリンピック開催決定:その一~その六
■[2015]第三章 1940-2020 歴史は繰り返す:その一~その八
■[2016」第四章から第七章
■[2017」第八章から第十章
■[2018」第十一章から第十三章
■[2019」第十四章から第十六章(予定)
■[2020」第十七章から第二十章(予定)

<登場人物>

・僕:中山正輝
・僕の妻:恵理子(野猿系)
・僕の長女:千鶴(野猿系)
・同僚:船橋真吾(イケメン系:代表権のないくろくま広告社社長)
・船橋くんの妻:美智子夫人(ハイソ系:くろくま広告社会長<実質的な経営者>)
・船橋くんの娘:絶世の美女:みどり君
・銀座マネキン嬢(昼は銀座通りのマネキン嬢、夜は銀座のサロン嬢:ユキ、ナオミ、サトミ、ミキ他。全員国立大出身のインテリ)
・安土城天守閣での時空を超えた歴史上の人物の面々。
・美大の後輩:安藤(アートディレクター、ソラミミスト:今東光似の毒舌家)
・くろくま広告社元会長:広瀬弘文(美智子夫人の父)
・銀座の若旦那衆他
・霞ヶ関官僚、国会議員他
・その他随増殖・・




「はい、こちら2020東京五輪」(Behind the Story 2020tokyo)



第十四章 「混迷のオリンピック前夜」




<第十四章:その一>

 2019年はどんな年になるのだろうと思いが先走る。2018年は事件が入れ替わり立ち代わり起きた一年でもあった。年末に日産のトップであるカルロス・ゴーン氏らが逮捕され、特別背任罪で長期の拘留が続いている。人は善人悪人にかかわらず、権力を一度手にすると自分は神のごとく陶酔して周りが見えなくなるらしい。以前、エジプトのムバラク大統領が30年にも及ぶ長期政権で国家予算並みの不正蓄財をし、失脚したのは記憶に新しい。パレスチナのアラファト議長もその類と言われている。安倍政権は官邸の私物化と庶民の政治的無関心が顕著になって、永田町では政治的レームダックが止まらない。トランプ氏も先見の明を封印し、目先の権力安定をもくろみ、世界の指導的役割から突然降りてしまった。プーチン氏にしても内政環境が厳しい。北方四島の主権はもはや渡すことはないように見える。戦争の結果の影響は後の世代にも引き継がれ、安倍氏が見せかけの外交を演出しても未来永劫、日ロの領土問題はてこでも動きそうもない。JOCが文科省で以前問題を起こした官僚を、2020東京五輪の組織委員会のメンバーに加えたという。Behind the story 2020Tokyo「はい、こちら2020東京五輪」は2015年からはや5年目を迎えた。ノンフィクションンとフィクションを織り交ぜなら、時代の流れと五輪までの流れをフォーカスし、後押ししながら開催までを追っていくというストーリーだが、時系列でおってみると、その時の世界の出来事も思い出すので読み返す楽しみも増えてくるというものだ。と船橋君も言っていた。2020東京五輪まで、あと一年半。裏ではどんなドラマがあるのか探っていきたいと思っている。信長公との安土城での接見(宴)も予定されている。銀座のマネキン嬢たちはどうしているだろうか。五輪準備委員会のみどり君はボランティアの半数が日本人でないことをしきりにぼやいていた。NHKの大河ドラマ「いだてん」の視聴率が「西郷どん」とほぼ同じで、初回では歴代ワースト三位という。関西に至ってはワースト二位。頑張って演技をしているのはわかるが。。。2020東京五輪が一向に盛りあがっていない時代背景も影響しているのだろうか。いっそのこと、半強制的に視聴される「朝の連続ドラマ」にしたらどうかと思うかもしれないが、制作側が視聴率を細工してあげようとしても、結果的には視聴者の反感をかうだけだからどだい無理な話ではある。


JOCの武田会長がフランス検察から刑事訴訟を起こされる可能性が高くなった。小池都知事やみどり君ら関係者はまさに寝耳に水の心境だろう。第三者の僕たちとしては、東日本大震災の復興に手いっぱいの当時の日本では辞退すべきだという声がほとんどだったから、いまは心配するより、なるようにしかならないという気持ちも必要だろう。



<第十四章:その二>


今年になって船橋君と安藤と新宿の京王デパート前で初顔合わせとなった。デパートでは福井県のイベントがあり、そこで地方名産の食事に誘われた。船橋君の細君は福井の名門の出という。その後僕たちは、コクーンビルのタリーズコーヒーで歓談した。
「なんか今年はえらい年になりまっせ・・・」
「安藤もそう思うかやっぱり。カルロス・ゴーンはドツボにハマった感じだし、JOCの五輪裏金問題も未解決だし、役人の集計不正なんかとんでもないことだよなぁ。トランプは一体どうなるんだろう。北方領土はかえってくる見込みはなくなったしなぁ・・・」
「通常国会なんか異常国会になりそうだしね。困ったもんだ。おまけに野党は野党でお山の大将争いで、二大政党時代なんかとても期待できない」
「船橋君の言うとおりだ。信長公も安土城から心配そうに日本の未来を眺めているのが目に浮かぶ・・・」
「そうでっしゃろ。。。2020東京五輪は大丈夫なんやろか?」
「そりゃ、いまさら中止というわけにはいかないよ。JOCの会長が起訴されても、ブラックでも、各国からのボイコットがあっても、史上最低の五輪と言われようが、やるっきゃないんだ。311の大震災の後で誘致の立候補をしたのが大きな間違いだったと僕は思うんだがね。いまだに、放射能汚染水漏れが続いているし、震災前のときと同じような状況は無理だろう。国土強靭化計画といいながら、国は何もしないし、地方経済の疲弊ばかりが目に付いている。安倍君は1%の勝ち組ばかりに目をやり、99%の中小・零細企業を軽視しすぎている。昨年、石破氏が総裁選で接戦したのはそういう背景があったんだよ」
「イギリスはEU離脱でごたごたしてるが、そもそも英国はEUには入りたくなかったんだろう。企業や富裕層の大半は租税回避で大儲けしてるし、これまでEUなのになぜポンドなんだという矛盾もあった」
「難民や移民で米国や欧州では問題になっているが、そもそもそういう下地をつくったのは米欧州列強国だったというのは忘れてはいけないね。明治以来、日本もそれを真似てしまった。第二次大戦の悲劇がそれを物語っている。中国や朝鮮半島、アジア諸国に侵攻せざるを得なかった決断をしてしまった昭和天皇は大変だったんだろうが、戦後処理はいまだに終わっていない・・・」
「ほんなら、銀座のマネキン嬢たちとこんど食事にいきませんか?わてらたちだけで、愚痴をいうのはちっともおもろへんし・・・」
「それもそうだな、マネキン好きの船橋君に一任・・・」
「お前らも同じ穴のムジナだろうに^0^・・・」




<第十四章:その三>


 2020東京五輪・パラリンピックの入場チケットの料金体系が発表された。開会式の最高額が30万円、最低が12000円。サッカーの最高額が6万5千円。大体予想通りではあるが、高額の席は一般人には高嶺の花である。780万枚で820億円の売り上げのようだが、ボランティア無償が有償だったら400億円はかかる。五輪の大会経費は総額3兆円はくだらないだろうし、それならばボランティア経費ぐらいもう少し増やしたほうがよかった。おそらく、協賛企業か富裕層限定だろうが、ZAHA案だったら、30万円払っても満足度はあっただろうし、家族の貯金をはたいてもと言う気にはあったが夢幻と消えた。今年から来年にかけて、リーマンショック時のような世界経済の混乱の気配が気になるところだが、2020五輪景気は今年で終わり、消費税アップ後の風景がどうなるのか誰にも分らない。経済アナリストの予測はアテにしないほうがいい。彼らは予測が外れても涼しい顔をしながら、飯を食っている輩だ。まさしく、だれしもが政治家の無責任や官僚の隠ぺい体質による日本経済崩壊の予兆が危惧されるまでになってしまった。もうしばらくすると、僕たちは戦国時代の信長公のアドバイスを受けることになっている。武蔵境のパワースポットから安土城への宴の席へタイムスリップするわけだが、その席にはプーチン氏やトランプ氏、習近平氏、金正恩、メルケル、マクロン、あの五輪裏金疑惑の黒幕ディアク氏や竹田会長、電通の関係者もいるらしい。安倍晋三氏は末席で呼ばれている。通常国会の合間に銀座のマネキン嬢たちに寄り添って忍びでいくらしい。今東光氏の雷説教が安倍晋三氏のことで天守閣の隅々にまでとどろくのは目に見えている。テニスで大坂なおみ選手が全豪オープンを制し、全米オープンとの連覇となった。この際、全英・全仏と四大会制覇を目指してもらいたいものだ。世界の人々は前年世界ランク72位が世界ランク一位になった瞬間を目にした。錦織選手はもう年齢的にも限界だろう。各界では関脇の玉鷲が34歳で初優勝したが、初土俵以来15年間無休できたのは素晴らしいことだ。相撲界の衣笠選手。鉄人力士の呼称がふさわしい。大河ドラマ「いだてん」の視聴率が不調のようだ。人気脚本家によるものだが、主役が二頭出し、わかりづらい二つの時代背景、豊富すぎるキャスティング、日曜日の八時台にわざわざ五輪の物語を持ってくるのは無理があったか?朝の連続小説にするべきだった。岡田准一さんが新しい財前五郎役に挑むが、清濁併せのむ悪役風の深い演技に期待したい。松山ケンイチ氏が里見役には違和感があるが、見てみないことには何とも言えない。寺尾聡さんの東教授役は納得。ほかのキャスティングはどうなのかわからない。2003年のフジテレビの唐沢財前は最高視聴率で見事にハマっていた。今回はテレビ朝日で五回完結は短すぎるかもしれない。




<第十四章:その四>

人はだれでも絶頂期が続けば未来永劫バラ色の道が用意され、ハッピーエンドになる夢を持つのは自然なことだ。大坂なおみ選手が現コーチとの契約解消を申し出たそうだ。プロテニス界では、全米・全豪・全英・全仏の4大大会があり、ナンバーワンを競い合う。大坂選手は昨年の世界ランクが当初70位ほどだったが、現コーチとの二人三脚で全米、全豪の二大タイトルを手にした。個人的な見立てでいくと、大坂選手はまだ独り立ちするのには時期早計だと思うし、なによりまずセルフコントロールの精度を上げるべきだし、謙虚に人格の磨きを極めるのが必要だと考える。よって、契約解消はまだすべきではない。技術ばかりではなく、まだまだ人に教わる期間はあったほうがいい。心配なのは最高峰を極めたあとの慢心がプレーに当たる影響だ。ファンもやきもきすることだろう。2020五輪の水泳界の期待のホープ、池江選手が白血病の病にかかっていると発表された。2020東京五輪の金メダリストの最右翼なのは間違いなかった。アジア大会では圧巻の成績だったし、その勢いはとどまるところを知らなかった。正直、僕もびっくりしたうちの一人だが、五輪担当相の不用意な発言は国会内外に物議を醸してしまった。五輪憲章からすれば、「参加することに意義がある」というクーベルタン男爵の意図とは裏腹に、五輪への取り組みが変な方向に行ってしまった中での発言だった。メダル獲得が期待できなくなるのは残念だという本音がでてしまったのだろうが、まず、池江さんの健康と回復・順調な治療を願うのが人として当たり前だろうとおもうし、安倍氏も毅然として態度を表さなかったのははなはだ残念に思っている。レオパレス21(旧エムディーアイ)が不正建築でほとんどの入居者に対して退避の要請をしたが、オーナー重視の世相の動きにも内心腹が立つし、入居者の立場に立った報道の在り方が少ないのは」かなり問題だろう。統計不正は国家の基幹を壊す一大事も、永田町では責任回避の動きがひろまっており、結局うやむやにする腹なのだろうと憶測されても仕方がない。僕も一人のファンだった作家の堺屋太一さんが他界した。「油断」「峠の群像」など、経済の専門的な強みを活かして、日本の発展に尽力した異色の作家だった。彼の先見の明にはいつも驚かされていたし、影響を受けた作家である。ご冥福を祈るばかりである。



<第十四章:その五>


 久々に船橋君から連絡があり、中央線の高円寺駅で僕と安藤と待っていた。高円寺南4-45-2 メインロードビルの二階で知人が、二月初めに宮崎牛の焼き肉店「あおき屋」(03-5913-8823)を開業したので、たまにはどうだという。なんでも日頃親交のある芸能人K・Kさんが早速お忍びで来たという。一階が「すき屋」でエステがテナントに入っている。日頃あまり焼き肉店に行かない人でも、一度口にすると思わず納得する美味しいお肉が売りという。僕と安藤は高級な肉にはとんと縁がないので、グルメの船橋君が誘ってくれるのだから相当期待していた。さっそく、お店にはいると、落ち着いた木調のレイアウトで、三人から五人は入れる個室に通された。三種類の肉の食べ比べのセットは三つの味付けタレで楽しめた。それも極上の香りとミディアムの焼き加減が楽しい食事の世界を誘ってくれている。頬の薄口の刺身は酢としょうゆ味の絶妙な味で、単独でも、ご飯とでも、お酒のつまみでも楽しめた。安藤も僕もそれはいままであまり体現してなかったので、新鮮に思えた。焼き肉の共には欠かせない一品だろう。
「安倍君がトランプ氏に対してノーベル平和賞の推薦文をノルウェーに送付したコピーを、トランプ大統領自ら公にしたのはいかんともしがたいねぇ・・・」
「船さん、そりゃ、せっしょうとちゃいますか?推薦者の公表は50年間機密扱いて言うてますよ・・・」
「安藤の言うとおりだ。2019年はとんでもないことが起こりそうだ」
「メキシコの壁の建設はトランプの公約やけど、それはそれでいいんとちゃう。それより、先輩、朝鮮半島はどうなるんやろ・・」
「韓国は日本との関係は修復できないと踏んでるとおもうね。それより、金正恩とトランプが意気投合しているし、北主導の朝鮮半島統合化が現地味を帯びてきている。徴用工や従軍慰安婦問題は未来永劫消えることはないだろう。戦前の大政翼賛会では安倍首相の祖父も関わっていて、満州や朝鮮半島の実権を握っていたんだから、北南にかかわらず旧日本軍下での民衆への扱いに対しての、歴史的な感情の本能が反日の大きな原因なんだろう。だから、村山首相のように戦前の体制に関わらない子孫を日本のリーダーにしないと、この極東には『和をもって尊しとす』のはほど遠くなる一方だ。戦争は仕掛けたはいいが負ければいま日本のようになるという世界史の前例が記された以上、俺たち子孫へのしわ寄せは回避できない。来年の五輪は南北合同チームが多くなるかもね・・・」
「2020年東京五輪では南北合同チームで参加する可能性はあるよ。北朝鮮と米国が相互不可侵と平和宣言を行えば、日本は世界から孤立するしかないね。38度線が日本列島に降りてくる。まさしく日本が前線となる。北との拉致問題もらちがあかなくなる。安倍君は本気でやろうとする気構えがない。北方四島でもまったく帰ってくる気配もないし・・・」
「やっぱり、信長公の意見を聞いたほうがよさそうだね。こんど、武蔵境のパワースポットで三人で安土城天守閣に行ってみるとするか。世知辛い、今の時代がつまんなくなってきたから、ちょうどいい機会だ。あちらの宴会場には、プーチン・トランプ・オバマ・習近平・金正恩・メルケル・マクロン・メイ・今東光氏なども向かっている。彼らの本音を聞いてみようか・・・」
「そうしよう、そうしよう・・・」
美味しい焼き肉店では僕たちは久々に幸せな気分を味わった。

 IOCの最高位スポンサー13社からマクドナルドが2017年撤退しているが、中国のアリババがその代わりに食い込んでいる。いまのところ、IOCの最高位スポンサー企業は、コカ・コーラ・アリババ・アトス・ブリジストン・Dow・GE・インテル・オメガ・パナソニック・P&G・サムスン・TOYOTA・VISAとなっている。中国のG5の技術は2022年の北京冬季五輪で活かされ、2024年のパリ夏季五輪、28年のロス五輪では世界を凌駕しそうだ。その時日本は世界から埋没しかねない。それが心配だ。純国産ソフトを持たない独立国はあり得ない。TRONプロジェクトが80年代米国の民主党政権でつぶされたのは記憶に新しい。それがあったら、統計不正の拡散や米国のIT会社の支配下に置かれることはなかったはずだ。都の五輪組織員会の仕事で電通本社や高速道路会社にみどりくんは連日打ち合わせに行っているようだが、2020五輪がプレゼンどおりに行われていれば、なにも問題はなかった。要らぬ官邸の不用意な発言や震災後の後始末がいまだに進まないのに、五輪開催への関心を持てというのはどだい無理な話だ。個人的には、イスタンブールに禅譲すべきだと思っていたが、いまとなっては、世界から冷笑や失笑を買われようと、開催しないわけにはいかない。上空からみればみるほど、建設中の新国立競技場は僕には大きな使いすてのごみ箱にしか見えない。やはり、ZAHA女史のデザインにはレガシーがあったのだ。電通が五輪のオフィシャルスポンサーにもならないのには合点がいかない。誘致の段階から五輪担当代理店となり、およそ4000億円以上のお金をスポンサーからかき集めている。ボランティアへは一日1000円のプリペイドカードの支給では全然足りないのではないか。参加する人は厳しい経済的な負担が待っている。参加者が学生か未成年なら親が出すのだろうが。組織委員会は10万人のボランティア費用(実費なら400億円ほどか)は出さないらしい。それくらいは捻出すべきだと思うが。いまさらいっても仕方がない。

by kandytensui | 2019-02-21 22:51 | 2020五輪関連情報

Behind the Story 2020tokyo 2017


「はい、こちら2020東京五輪」(Behind the Story 2020tokyo)



第八章 「新たなる未知へ」


<第八章:その一>


今年はどんな年になるのだろう。1月20日からトランプ新大統領が今後4年もしくは8年の間、U.S.A.の政を取り仕切るわけだが、世界は混迷の度を深めている。1992年に米国が中東の地で勝手に世界秩序と称して以来、2001年の911までの間、中東を蹂躙してきたツケがいままさに回ってきているといえそうだ。米国や英国はイラクの大量破壊兵器を理由にフセイン政権を倒し、理由もなくフセイン氏を処刑し、リビアのカダフィ大佐を殺害し、ビンラディン氏の命を奪っている。大義は整えたが、間違っていたとい、後で言われてもその責任は全くといっていいほど、取られていない。そのあおりで、難民や経済格差の増幅が日に日に増している。中東で事を起こした当事者達が、避難民を受け入れるどころか、壁を作り彼らの行き場を閉ざしている。誠にもって理不尽としか言いようがない。そういう状況でも世界の歴史は塗り替えられていくが、2017年の予測は自ずと察しがついている。
今年は米国の新大統領トランプ氏が就任し、日本にも大きな影響を与える事だろう。不透明、想定外、疑心暗鬼というトランプリスクの有り様に、うろたえる日本の各業界。
ま、なるようになると言うことだ。
◆2017年大予測(ランダム)◆
1)安倍政権の解散総選挙が秋より早まる。6月の都議会選挙では自民党の議席が大幅に減り、公明党も小池側に周り、与党ではなくなる。トランプ政権の日本へ締め付けが予想以上に強く、ドル安円高傾向が長期間続き、企業の収益が悪化し、死に体のアベノミクスは終焉を迎える。黒田バズーカ砲も空になり、アベノミクスも空ふかしになる。世論の政権交代の声が強まり総選挙は、少しでも議席減を回避するため早めるしかなくなる。

2)過労死事件を安易に捉えていた電通が解体危機に陥る。これまでの電通なら政治力でもみ消せたであろう過労死問題も、書類送検という軽いもので終わったが、全く反省の色が見えていない。マスメディアも正面切って電通批判をおくなうようになり、電通のマスメディアへの支配力もなくなってきている。
3)日経平均は10000円前後、円は100円~90円台まで推移する。
4)日本の企業は米国内で雇用を直接増やすよう強要される。例えばトランプ氏の意地と粘着性のある戦略で、トヨタやホンダ、日産などは目に見える形での雇用増に応えるため米国内での新たな工場建設を迫られる。そうでもしなければ日本車バッシングは深刻なものとなる。
5)白人ファーストの世界の声が大きくなり、米国は保護主義一辺倒になる。
新興国は壊滅的打撃を被り、世界恐慌が再び訪れる。
6)米国では第二のサブプライム問題が表面化する。2008年頃は住宅だったが、今度は車。かなりの不良債権がでそうという。
7)第三次世界大戦が本格化する。
8)2020東京五輪の開催が危ぶまれる。
9)純国産ステルス戦闘機が量産化される。ポスト安倍政権下での話ではあるけれども、日米安保・原子力・地位協定の見直し論議が活発化する。
10)米国がAIIBに参加、日本は梯子が外される。
 
電通の立場がこのところ危ういようだ。未だに70年代の古い広告業体質から脱け出せず、ネット社会での広告戦略に後れをとり、その焦りが過労死での一連の事件を起こし、ネット広告での不正請求が1000件ほどの不祥事にいたったのは必然といえる。高橋さんを追い詰めた上司の名前はネットで話題になってるが(出すのは現時点でむずかしいので、探偵社か内部告発、週刊誌のスクープにゆだねるしかなさそうだ。必ず名前は割れるだろうが)、電通らしからぬ後手後手ぶりに、これからの業務にはかなりの負荷があることだけは確かだ。JRAや岐阜県庁などが電通の入札を停止。一般企業の電通外しはもはや聖域ではなくなったか。それでいいのだ。官公庁は一般企業の広告主とは違い、広告会社のからの支配からは外れているので、かなり強気で攻められると言う利点はある。他の広告会社にとって官公庁からの広告出稿はのどから手が出るほど、欲しい仕事だから、電通が入らなくなることは、ライバル社からしてみれば、願ったりかなったりということになる。それだけ、広告界は電通の独占的な市場となっていたということだす。そもそも電通は戦前満州での活動(満州国通信社)を戦後国内に移しただけ。安倍首相の祖父である岸信介氏も深く関わっていたようだ。だからいまでもこの通りのありさまで、今の時代にはそぐわない企業ともいえるでしょう。厚労省が電通7000人の過去1年間の出勤状況の資料を押収したように、これまでの電通ではまったく考えられなかったことが起きている。電通解体への序章がいままさに始まっているかのようだ。マスメディアと広告主のダイレクトで公正な業務が今後の課題だろう。広告代理店ではなく広告主自らが、ハウスエージェンシーを持つ時代になってきているのかもしれない。電通がなくなっても広告主はちっとも困らないわけで、むしろ広告業界は正常な競争原理で動くことになる。電通鬼十則は消費者向けではなく、企業側の論理で、社会の良識に背を向けるような代物だった。世界的な流れである、一業種一社制が浸透しない日本では、今後グローバルな枠組みで対処していくしかないだろう。




<第八章:その二>


トランプ政権の余命と今後の予測が気になる日々である。2020東京五輪の開催側のドタバタが留まるところを知らない。豊洲市場移転計画はおそらく白紙になるだろうと船橋君とみどり君が言っていた。地下のベンゼンの値が通常の70倍もあるのでは、市場移転どころではない。当時の石原知事には責任はないのだろうか。僕も船橋君も安藤も検察が動かないのはどうも納得できない。安土城の信長公と退任後のオバマ氏が飲み交わしているという。その二人の話からして、これからの展開を予想してみよう。
トランプ氏が新大統領に就任したが、予測不能の事態にマスメディアは困惑しているようだ。大きな流れとしては、米国・ロシア・中国・英国・フランスの国際連合常任理事国が、今後も世界を牽引するという状況は変わらない。だが、はたしてそうなのだろうか。トランプ氏の本音はTwitterから垣間見られることに、周りは気が付かないのだろうか。
僕はトランプ氏の真の目的は、大統領選挙に勝って米国大統領になることで、政権の維持や寿命には関心がないと見ている。政権は一年持てば良い方だろう。その後はマイク・ペンス副大統領に、政権のバトンを渡すことになる。だから強硬な大統領令をバンバンと威勢良く出せる環境にあるのだ。2011年頃出生疑惑で話題なったがそれが証明され、トランプ氏はオバマ大統領から失笑させられた。その事が彼の名誉と人格を傷つけ、カンターパンチを食らったのだ。彼はそれ以来リベンジとしてどうしても、大統領選で勝つことが目標になってしまった。もともと民主党サイドで身を置いていた。ヒラリー・クリントンにも献金していたのである。彼は、実は以前から不仲ではなかったヒラリー・クリントンが民主党から立候補することで、門は閉ざされた。が、彼は手薄な共和党から指名されるためになりふり構わぬ言動で、票田の白人労働者層や、職にありつけない層の本音をくみ取り、大PR戦略で「MAKE AMERICA GREAT AGAIN」という言葉をわざわざ商標登録までして活動をした。本選では徹底的にクリントン陣営を叩いて見事勝利したのだ。彼は失われたオバマ政権の八年間のウミを出し、提言という形で矛盾した大統領令を発令したのだろう。およそ100日間の広報戦略だけで十分目的は達したのだ。この時代に生きいていくのなら斜め感覚でトランプ新政権を捉えていく事が大切だ。だから足元を見られた日本の首脳は徹底的に、ドナルド・トランプ氏との格闘技に挑戦した方が有利になる。ドナルド・トランプ氏はエスタブリッシュメントの既得権益や失業者増大・不法移民への反感を抱いており、オバマ政権の残した負の遺産は、どうしても処理しなければならないと思っているのだろうと私は考えている。日本がいくら米国従属国といっても、国民の虎の子であるGPIFの公金や税金を大量に投資しても損失補填の保証はないのだ。日本の米国への偏りすぎは危険なものとなるにちがいない。



<第八章:その三>


武蔵境のパワースポットから久しぶりに我ら三人は、安土城の天主閣に赴いた。上座の宴には、信長公を囲んで、ドナルド・トランプ、バラク・オバマ、朴、プーチンが顔を揃えている。下座に位置する僕達は、彼らの会話に耳を傾けた。
「であるか、お歴々の方々存分に召し上がられよ・・・」
「make America great again.ノブナガサン、カタジケナイ。アナナタゲダヨ、オレノミカタヲスルノハ」
「であるか。じゃがな、大統領令を軽はずみにバンバン出せばいいもんではないぞ」
「モウ ワシァ、イツヤメテモ イインダモン。オバマニリベンジシタカラサ。イバンカ ガイッテタガ、アトハ、フクダイトウリョウ マイク・ペンスガ ワシノンアトヲ ヒツグダケダトヨ・・・」
「であるか。これ、めったな事を申す出ない。オバマガオコッテオルゾ」
「yes you can not.ワタシハ、アンタニナンカ、ダイトウリョウニ、ナッテホシクナカッタヨ。アノトキノコトヲ、マダ ネニモッテンノ?」
「アタリマエダノ、クラッカーヨ。アントキハ ヨクモ コノオレヲ バカニシタナ・・・」
「アンタガ、ワタシノ シュッセイヲ ウタガッタカラサ」
「アントキ、オレハ ミカエシタヤロウト ココロニ キメタノサ・・」
「ケッキョク、キミハダイトウリョウニ、ナレタンダカラ、モクテキハタッシタノダナ」「モウ、ヤメチマッテモ イインダ。ソノウチ、ダンガイシテクレルサ。ハヤク フツウノ シゴトニ モドリターイ・・・」
「勝手にもどればいいだろ。この坊主はおまえにお前に大統領が務まるはずぁねえと思ってたよ・・・」
「イカスミダ、ボウズ ハナホジレ チョングルナ」
「誰だテメェは?」
「パクパク キンシン イカスミダ・・・」
「たいへんだなぁ、てめえも。ま、そのうちほとぼりがさめるだろうよ。もうちょっとの辛抱だ・・・」
「ポルシカ ボーレ ウラジミール アンドロポフ、カチューシャ ハボマイシコタン ムリジンシキー・・・」
「プーチンじゃねぇか・・・。ナニ、島を返さないって・・・。仕方がねぇなぁ・・・」「であるか、21世紀も大変じゃな。16世紀に戻ればよいではないか。ワシの供をせよ」
いまの時代、地球の文明には指導的な立場のカリスマがいないのが悩みの種だ。世界のあちこちに難民や移民がごった返しているが、一番の原因は、欧州や米国という列強国が1世紀か2世紀前にオスマン帝国を分断し、最近でも、中東での利権を掌握しようと勝手に世界の秩序を再構築しようとし、中東各国のその犠牲者が難民となって、生活できなくなったからだろう。原因を作った各国が混乱させたという非を認めず、入国を拒否するのは人道的にも許されないし、彼らに対する責任の所在もあやふやで、誠に勝手すぎるといっていいだろう。トランプ氏にはこの点をハッキリしてもらいところだ。併せて気になるのは、第2のリーマンショックの種をまこうとしていることだ。ウォール街よりの金融規制を解除しようとしているようだが、トランプ氏はウォール街の改革を唱えていたのではなかったか。トランプ氏は持っても今年いっぱいだろうが、共和党内部では、マイク・ペンス大統領のシミュレーションを見立てているという。トランプ音頭は今だけのようである。






by kandytensui | 2017-02-12 22:29 | 2020五輪関連情報

第三章 1940-2020 歴史は繰り返す


<登場人物>

・僕:中山正輝
・僕の妻:恵理子(野猿系)
・僕の長女:千鶴(野猿系)
・同僚:船橋真吾(イケメン系:代表権のないくろくま広告社社長)
・船橋くんの妻:美智子夫人(ハイソ系:くろくま広告社会長<実質的な経営者>)
・船橋くんの娘:絶世の美女:みどり君
・銀座マネキン嬢(昼は銀座通りのマネキン嬢、夜は銀座のサロン嬢:ユキ、ナオミ、サトミ、ミキ他。全員国立大出身のインテリ)
・安土城天守閣での時空を超えた歴史上の人物の面々。
・美大の後輩:安藤(アートディレクター、ソラミミスト:今東光似の毒舌家)
・くろくま広告社元会長:広瀬弘文(美智子夫人の父)
・銀座の若旦那衆他
・霞ヶ関官僚、国会議員他
・その他随増殖・・・



<第三章:その一>


 インターネット上では、「幻の2020東京五輪」という題目で話題騒然となっているらしい。誰もが考えたくもないのがごく自然なのだが、時代の巡り合わせには逆らえない。
そうならないことを祈るばかりだが、ここまできたら、どうしたら大会返上の危機を乗り越えるかという、国民的論議も必要だろう。とにかく、大会組織の最高責任者がいないというのが最大のネックなのだ。それと、暗躍する大手広告会社の存在も無視できない。1940年東京招致成功をヒトラーとムソリーニの協力で得ていたが、日本が廬溝橋事件を皮切りに日中戦争を拡大させ、大会を返上。その後米国との戦争に突き進んでしまった。2020年東京大会も当時と状況が酷似していると言われている。1940メイン会場においては、当初月島の埋め立て地を提案したが、強風に耐えられないと却下、今の神宮界隈は住民の反対にあいこれもダメ、一年かかって七つほどの選定をしたが決まらず、IOCから批判が出たので、駒沢のゴルフ場跡地にメイン会場を決定。それが、今の駒沢のオリンピック総合公園になった。(1964年東京大会での第二会場ともなった。)今の新国立の騒動を見ていると、同じような状況であることが分かる。オリンピックは国家的なプロジェクトで、必ずイニシアティブをとる人が不可欠ではあるが、2020東京にはそれがない。困ったものである。加えて、ゼネコンやマスメディアの利権が入り込んでいるから、なおさら責任の所在がハッキリしない。東京都が招致したのだから、いま起きている新国立の白紙撤回やエンブレム騒動では石原前知事の責任は最も大きいだろうと見ている。現総理がプレゼンでの原発汚染水アンダーコントロール発言には政治的な意図もあったのだろう。ザハ案を完遂させるという発言の証拠も映像で残っているが、はたしてその責任はとれるのだろうか。しかし勝手に白紙撤回してしまった。エンブレもベルギーのデザイナーからのクレームでお蔵入り。僕と船橋と安藤の三人は2020の時代の証言者として諫言していかなければならない。信長氏の安土城には、歴史上の人物が時空を超えて遠慮なくやってくる、銀座マネキン嬢達の適確なアドバイスもある。全然役に立たない有識者会議など相手ではない。みどり君は都庁のオリンピック準備委員会で奮闘している。毎日タクシー帰りで、このところ生理も止まっているらしい。娘の千鶴はJSCの理事長が解任となり、すったもんだしている。体重もかなり落ちている。ここだけの話、落ちてもメタボな体型と野猿系のルックスは同じではあるが。みどり君の美しさとは雲泥の差は一生変わらない。イケメン系の僕に対する嫉妬も。船橋君と付き合いがある佐野氏は、いま安土城では、泊林研二郎という名で雲隠れしているらしい。



<第三章:その二>


 久しぶりに、今日は「ババ・ガンプ・シュリンプららぽーと豊洲」。船橋君が時折、くろくま広告社のOBである安藤と僕を連れて行ってくれる。月島駅から二つ目の駅だが、築地市場が近々移転するという噂もある。ババ・ガンプは映画「フォレストガンプ」に出演していた俳優が、プロデュースした店だが、古き良きアメリカのアットホームなレストランだ。そのうち船橋くんにも言うつもりだが、マネキン嬢や安土城の客もきてもらいたいものだ。ランチはないけれども、手作り感のあるサンドイッチやサラダなど素材はいたってシンプル。三人あつまると、世の中の出来事がカラクリで成立しているという見立てのもと、いつも賑やかになる。というより、騒がしい。
「安藤君しばらくだね。自営業も順調のようだね・・・」
「ほんま、ありがとさんです。先輩の中さんにもせわになってましてん・・・」
「安保、あっさり、通っちゃったね。ちがうだろ、これって感じ」
「しゃぁないでしょ、中さん。肝心の投票所いくのサボって、デモなんしてもあきまへん。無党派のひとはなーにもわかっっとらん。反対すんなら行動でせないかんでしょうに・・・」
「今度の選挙では、国民は黙っちゃいないね」
「そうでんがな。アベちゃんは、満州国で実権を握っていた爺さんの影におびえているんや。阿片王の里見とも親しかったしね・・・」
「戦前の同盟通信社、いまの電通とも根深い・・・」
「天皇と岸信介は絞首刑を上手く逃れたのも、アメリカと水面下での交渉があったことが想像出来るね」
「船橋君は鋭いねぇ・・・」
「日本の戦後の悲劇は、戦前の体制を形を変えてGHQが整えたことにあるんだ」
「ワシにはわからへん・・」
「戦争はいやだよね。やってもなんにもならないし」
「全て誠意ある外交だよ、外交・・・」
「なんか三人あつまると、変な党首会談みたいだな・・・」
「なんだってかまへんよ」
「新国立がまた密室で談合しているらしい。ザハ案ははじめから排除するらしいよ」
「エンブレム選考は入れ替えだが、音頭を取る側は変わらない」
「佐野君はもう同業の仕事は出来ないな」
「もともとあかんかった・・・。おにぎり屋さんなら繁盛か・・・」
「売れるかもね・・・」
「中さん、マドンナが来年スーパーアリーナに来るんだとよ」
「もういいよ。あの人はマンネリズムからの脱却をしないとね。そうしなければもう終わった。サプライズでもなきゃ、復権は難しい・・・」
「最近までぞっこんだったんだろ」
「浮気でもしてまんねんでっか・・・」
「そうではないけど、古典にもどったほうがいいとね」
「テイラーはいいよね。ワシの嫁さんにしたいくらいや。あのきつい眼差しがすきやねん・・」
「信長さんからの連絡。巣脳電氏が安土に行ったそうだよ・・・」
「プーチンさんが囲ってるンやないの・・・」
「たぶんね。今度911の事件と2011年ビン・ラディン殺害の真偽、アポロ計画の真実を信長さんに訴えるそうな・・・」
「現代ではないんか・・・。バラしたら、えらいことやで・・・」
「彼は歴史に波紋を起こして未来の流れを変えたいらしい・・・」
「プーチンも同じ考えか。そういや、2012年まで大統領やるから、国の統治も対米戦略も思いのままというわけやね・・・」
「そうなると、このままだと北方領土も2020東京五輪もやばくねぇ?」
「やばい、やばい・・・」
これが三人のなにげない結論。

 安土城の信長からの連絡によれば、巣脳電(スノーデン)氏という外国人が訪れているという知らせが来た。911の暴露とアポロ計画のウソを暴露するんだそうな。やはり、我らが三人行かないわけにはいくまい。



<第三章:その三>


 五輪の利権というのは、商業志向の基礎を築いた80年ロス五輪の頃からだろうか。開会式では空からロケットマンが逆噴射でスタジアムに舞い降りたのには、びっくりしたものだが、イベントのサプライズがメディアを驚かせ、放映権の利権にも波及して、今日まで至っている。IOCの半分は放映権料の実入りとなれば、なおのこと、商業化は進むことになる。開催は都市が基準にはなってはいるけれども、資金を出すのは国のほうとなるので、自ずと利権は派生する。2020東京の新国立競技場の建設では、コンペどおりに作らなければ意味が無い。当時の都知事である猪瀬氏もそう言っている。僕もそう思う。開閉式の屋根があり、キールアーチで、8万人規模、冷暖房付きでも、当初の予算で収まっていただろう。キールアーチの経費は250億円前後と言われていた。ところが、日本のゼネコンがどういう思惑で価格をつり上げたのかよくわからない。クーベルタン氏もさぞお嘆きだろう。ザハ女史も面食らっているようだ。世界の常識では、採用されたのに契約を勝手に解除された事実は五輪の歴史に汚点として残るだろう。史上最悪のメインスタジアムの誕生も夢ではない。かち割りや冷房グッズの配布では、到底無理だろう。第一来場者にも失礼だろうし、VIPにも比例極まる発想と言える。安倍氏は招致コンペでのザハ案を自信をもって支持している。白紙撤回したのは、単なる建設費だけの事ではないだろう。内閣の支持率がどんどん下がっている状況を打破するには、既成事実を作って、打って出た公算の可能性が強い。建設の高騰で国民の理解が得られていないという、勝手なふれこみで、ザハ案を白紙撤回。国民の理解とはどこで判断したかは良くわからない。開会式は駒沢オリンピック公園も視野に入れるべきだろう。
 JSCの理事が辞めさせられ、下村文部大臣も辞表を提出、エンブレム選考委員会も全員入れ替え。なぜ電通・博報堂ともあろうものが、イニシアティブを取るのをやめて、引き下がった理由もわからない。あの佐野五輪エンブレムの採用までの経緯が暴露され、広告代理店業界のイメージも悪化したように思う。残念なことだが、仕方があるまい。ここで、森氏や遠藤五輪担当も辞めるとなると、2020東京五輪は完全にアウト。このままいくとイスタンブールやマドリードでの代替開催の可能性はなきしもあらずだ。
 船橋君、安藤、僕達の三人は、企業や組織で動く周りから見れば、煙たくなる存在らしい。トップであれ地位の上下に関係なく、ずけずけ物を言う一種の性癖があるからだろうか。それはそれで仕方が無い。生きている内はこの時代の証言者とならなければならない。そして、僕たちの周りには、信長公を始め、マネキン嬢達の後押しもあるから心強い。よく考えてみると、今の自由民主党の本当の姿とは、こうではないはずだ。時の政権、今安倍氏が進めている色々な為政の状況は、めちゃくちゃな感じだ。世界からは冷やかな目で見られているし、その多くが違憲的な色彩が強い。いわば内閣の国民に対するクーデター的な行為と言えなくもない。その結果は、2016年の参議院改選もしくはW選挙で判明することだろう。それでも、無党派層や無関心層が投票所に行かず、低投票率で終えるとすれば、戦前の大政翼賛体制が強化され、2020五輪の行方はわからなくなる可能性は高い。僕たちにはそれが気がかりだ。もし、そうなれば、その責任は有権者自身にフィードバックして、その子供達は戦地にかり出され、悲惨な運命を背負うことになる。そうならないために、僕は自由民主党のリベラル派の台頭の必要性を説いている。憲法の自由気ままな解釈が横行すれば、日本は無法国家となり、為政者を監視するチャンスはなくなる。そのとき、僕たち日本人は悪夢の再来に覚悟を決めなければならない。
 安倍氏の国連での演説は、目を被うような内容で、諸外国からも冷笑されたに違いない。「エコノミック、エコノミック、エコノミック・・・」もう恥ずかしくて聴く気にもなれない。そう思うのは僕だけではないだろう。ますます日本が世界から孤立化を深める要因を増やすだけだ。オバマ大統領も彼に会おうとはしなかった。自己陶酔と自己否定を容認するような、トンチンカンな演説。日本の現状を無視した経済志向だらけの為政は
この三年間で30兆円のばらまき外交をしただけの、アベノミクスの失敗を招いただけ。大企業ばかりにしか利益に目を向けない。そこでおこぼれが出れば、中小へもという発想は、半世紀前のもの。庶民には廻っては来ない。電通も70年代の広告手法がマンネリズムと化し、広告枠の切り売り商法の様なもので、消費には結びつかない。佐野五輪エンブレム推進もおなじような発想でやるから無理がでる。TVも視聴率優先システムも大きな利権として残り、景気への足かせとなっている。景気が悪くなっているのに、日銀は緩やかな回復傾向にある?マイケルジョウダンにも程がある。アベノミクスは、増税をするための隠れ蓑。生活苦が世帯がどんどん増えるのに、ばらまき外交は増加の一途。小泉進次郞氏の政権まであと少し。石破氏では心もとない。谷垣氏はもう終わった。菅氏はミイラ取りがミイラになった。安倍氏は来年の参議院の大敗を待たずに、辞任する可能性は高い。
日本を戦前化させようとしても、国民の大多数や米国が黙ってはいない。一番良いのは日本国民のために、安倍氏が出来るだけ早く静養して引退することだろうか。手遅れにならないうちに。1936年のベルリン大会ではヒトラー・ナチ政権だったが、その二年後に東京大会を返上している。政治的状況は酷似していないだろうか。日本国憲法を無視して戦前の翼賛体制を目指す安倍氏の危険な戦略は、2020東京五輪の芽をつむようなことがあってはならない。いくら勝手に法整備をしても世界はこれを認めないだろう。
 安土城にいる船橋君から連絡が入った。武蔵境から安藤と一緒に来てくれとのことだった。


<第三章:その四>


 2020東京五輪のエンブレム新案や新国立建設白紙案の行方に暗雲が漂いはじめた。問題の大会組織委員会マーケティング担当者や、クリエイティブディレクターが外されたのは良いのだが、密室での非公開では国民の理解が得られないだろう。佐野エンブレムがCMから消えて違和感が消え失せたようにも見える。ブラックエンブレムは視覚的にストレスが溜まると安藤が言っていた。素人の人もそう思うに違いない。新国立は作らなくて、開会式は街中でというとんでもない案も飛び交っている。それに輪をかけて、舛添氏は日中韓同時開催という目に余るサプライズも否定はしていない。ザハ案が日本の建築家の了見の狭いわがままで反故にされたのは痛かった。招致コンペでは責任を持って建設しますと言い切った安倍氏は我関せずといった態度に出ている。我ら三人の賢者?からすれば、これはまさしく詐欺行為といえる。東京都が勝手に2020東京五輪に引っかけて、ロゴマークを発信するという。舛添都知事が発表。五輪はまさしくバラバラに動いているように見える。大丈夫なのだろうか。僕達三人は、ヨーカ堂の地下にあるフリースペースでよく癒される。平日などはまさに、至福の時である。船橋君は一人でも良く来るという。一種のパワースポットとも言える。余り人には教えたくない僕達の聖域でもあるのだ。この一角から、安土城天守閣宴会場へのタイムトンネルを通っていくのだが、逆に戦国の世から現代に来る人も多くいる。現代から安土へ。そしてそこを迂回して現代に来る。まさしく、時空を超えたトライアングルゾーン。船橋君が既に行っている安土城に行く前に、安藤と落ち合う約束だったが、いま、小作にいるという。メールでは、なにやら、船橋君の依頼で知人のFさんのレストラン「南国カフェ・シェスタ」の取材に来ているという。その店の居心地の良さに、時間も忘れてしまったという。
「先輩、えらいおそうなって、すんません。取材してたら、ご馳走になってしもたんですわぁ。若い頃はえらいベッピンさんとちゃいます?お客さんもぞろぞろと。帰りとうなくなったんですわ。先輩と安土へいくう約束忘れてしもうて。ミスドーのコーヒーでも奢らせてもらいます・・・」
「なぁ、安藤、いいよいいよ・・・・」
「そな、割カンで・・・」
「奢りでいいよ・・・」
「あっ、こまいのあらへん、先輩やっぱりたのんます・・・」
「しようがないなぁ・・・」
「ところで、ノーベル文学賞、村上はんでっか?
「いや、やっぱりダメだったねぇ」
「そりゃ、そうでっしゃろな。文学者は反骨でなきゃいけませんのや。もろた人は元ジャーナリストの女の作家さんでっしゃろ。やっぱりなぁ、経歴が半端ない。村上はんは、何を訴えたいのかわいにはわからへん」
「見ている人は良く見ているんだってことだよ」
「さ、先輩、温かいコーヒーでも飲まんと・・・」
「船橋はもう信長公と差しでやってるんだろうな・・・」
「わてらの分もでっか・・・」
「安藤、じゃぁ、とにかく、行くとするか・・・」
 僕と安藤は、いざ、安土へ・・・・・。





<第三章:その五>


 僕と安藤の携帯に安土城で信長公と差しで宴を催している船橋君から、執拗に催促が来ている。21世紀の日本と世界の現状を信長公が知りたがっているという。2020東京五輪のことや信成君のフィギュアスケートの成績も気になっているらしい。彼がとうに引退してタレントになっているというのは内緒にしておくべきだろう。信長公のことだ。バラしたら船橋君の命はない。安土城が少し傾いているという知らせも入っている。横浜の傾斜マンション騒ぎは戦国時代にも伝わっている。今回の安土城落成の宴には、スノーデン氏とプーチン氏がそろってタイムワープしているのだという。安倍晋三氏はどうでもいい外交の途中で居所がわからなくなり、日本の政府は中央アジアを捜索中だという。そりゃぁそうだろう、TPPで日本を乗っ取ろうとしているオバマ氏と一緒に安土城に行ったのだから。シリアのアサド氏も生き返ったビン・ラディン氏もフセイン氏も一緒のようだ。銀座のマネキン嬢達を船橋君が連れて行ったらしい。「NHKあさが来た」に再登場した土方歳三やザハ女史もかけつている。僕と安藤はどういう宴になるのか戦線恐々なのだ。この日安土に行くのはやめにして、気晴らしとして、昼食は六本木のミッドタウンの向かいにあるメルセデス・ベンツのテーマレストラン「UPSTAIRS」で摂ることにした。VWが大衆車のディーゼル不正ソフト搭載で騒動を起こしている中、セレブ御用達のベンツ社は一線を画している。お客はそれなりの身なりの人達が多い。僕と安藤には分相応ではないのだが、船橋君の紹介でもあり何気なく食事を摂った。店内の雰囲気は良い。ピザとパスタがほどよい美味しさである。建物も垢抜けしたレイアウトで癒される。その後に「ハードロック・カフェ」に立ち寄ることにした。ここは、ロック好きの我ら三人組の癒しの空間だ。お客の半数は白人系の外人だ。外国に来ている雰囲気で、お店の対応も良好で実にフレンドリー。コーヒーはおかわり自由ときた。安藤はまさかの5杯のおかわり。それでも文句は言わない。雰囲気はMLBカフェに似ている。マイアミ、ニューヨーク、モスクワ、ラスベガスなどのお店もリアルに閲覧できる。ダンシング・ストリートというビデオが流れていた。ミック・ジャガーとデヴィッド・ボウイがおかま風のイメージで展開しているコメディタッチの面白いミュージックビデオで、ほんと笑える。今では貴重な映像だろう。テイラー・スイフトのアルバム作品「1989」からのミュージックビデオが続いた。ブランク・スペース、バッドブロッドは大ヒットしている。2015年は500億円も稼ぎ出すという。まさにマドンナの記録も塗り替えようとしている。彼女は無敵のシンガーソングライターと成った。2020の新国立もエンブレムのことも報道されなくなった。未公開ということなのだろうが、また同じ過ちをくりかえすような気がしてならない。強気の安藤も心配している。





<第三章:その六>


 安土城が杭打ち職人の不手際で修理中だという。天守閣では西洋列強の首脳達が時代を超えて、熱心に語り合っているという。船橋君から極秘のメールが来た。戦国時代からの通信は人類の歴史を管理する未来の時空戦略局の担当なのだが、いま一番問題になっているのは、21世紀における地球文明の紛争とのことだ。フランスのパリでは、ISのテロ集団が多くの市民を殺戮し、その報復として、フランスはシリアへの空爆の報復に出ている。戦国時代から続いているキリスト教圏のイスラム教社会への圧政と侮蔑が五百年後も続いているとは信長公もびっくりポンの様子らしい。スノーデン氏やISの幹部が安土城に乗り込み、宴に参加するというショッキングなうわさ話もあると安藤から聞いている。ISの指導者バクダディ氏は元CIAで、イスラエルのモサドと繋がりがあるらしく、彼自身ユダヤ人だという。ISへの資金提供者はベールに包まれておりだれもわからない。噂だが、米国もその片棒を担いでいるという。軍産複合体の予算が日本の一般会計の倍もあるペンタゴンだ。世界にテロの紛争を拡大させ軍の維持を確保するという戦略なのかも知れない。シリアへの空爆が多くなればなるほど、世界各地に難民は増え続けることになる。イギリス・フランスのオスマン帝国を勝手に分断したその罪は果てしなく大きい。2020の東京五輪の報道も少なくなり、寂しい限りだ。本当に開催するのだろうか。みどり君も最近ノーコメントのようで、箝口令でも敷かれているのどうかわからない。加えて、ロシアのドーピング不正が国家ぐるみという第三者委員会の公式会見があった。2020東京五輪への影響がないことを祈るばかりである。マスメディアや国民、舛添知事までもいくぶん白けているようにも見える。真夏のあの盛り上がりは一体何だったんろう。大手ゼネコンの杭打ち偽装事件も拡大の一途であるし、それが時空を超えて波紋の現象を起こしている。泊林研二郎氏はいまどうしているだろうか。人の噂も75日になろうとしている。そろそろ復帰するのかも聞いてみたい。表向きには同じ業界ではとうてい無理な様にも見えるが。安藤の家族の不幸があり、僕もしばらく喪に服していた。49日も過ぎれば彼の毒舌が聞ける。楽しみである。




<第三章:その七>


 2015年の流行語大賞は、「トリプルスリー」と「爆買い」という。一般庶民では、トリプルってなーに?「爆買い」って流行ったの?とか多くの疑問の声があるらしい。そういう僕も安藤もそう思う。安土城にいっている船橋君も。本来なら、「パクリ」「杭打ち」「佐野エンブレム」「キールアーチ」などがノミネートされるはずなのだが、これも電通・博報堂という広告代理店と主催者側の勝手な都合でお蔵入りとなる。広告代理店主催の時代はもはや終わったのかもしれない。広告界はTPP合意になれば、世界の常識である一業種一社制の義務化は避けられない。泊林研二郎氏は、今の時代もはや同業では仕事が出来ないので、名前を変えてあるスジから仕事をもらっているらしい。仕事場は、信長の好意により安土城下の長屋の一角を借りている。さっそくパクリのない安土城のエンブレムを任されているという話だ。21世紀にはもはや戻らない泊林氏には、年末の安土城の大忘年会で会う予定ではある。それまでは、船橋君には安土で踏ん張ってもらおう。安土に行く前に、船橋君の計らいで、信長からTDLの招待状をもらった。僕と安藤は夢と魔法の一日を過ごすことになった。エンターテインメントはやはり素晴らしい。世の中の嫌なことを全て忘れさせてくれる。スポーツ・芸能・文化・経済・化学という人間の生き様に全て関わり合う、アートは私達にはなくてはならないものだ。これは、尊敬する船橋君の信念なのだが、僕と安藤も共感している。だから、性格や考え方が違っても互いに惹きつけあう何かがあるのだろう。それにしても、ここ最近、2020東京五輪の熱狂さが下がってきているように思う。新国立競技場は、ゼネコン主導で密室談合の様相だし、本当にザハ案を排してよかったのだろうかという疑念は排除出来ない。工事の着手はおそらく2017年になるだろう。デザインも何も決まってないのに間に合うわけがない。ザハ案を復活させるべきである。せっかくの日本最大のエンターテインメント熱が冷めてしまわないためにも。



<第三章:その八>


 そうこうしているうちに、12月22日に新国立競技場の案が決まろうとしている。たったの二ヶ月で、そんな簡単に設計案はできるんだろうか。安藤は、はなから「でけしまへんて、そりゃぁ殺生やで。ザハ案だって二年もかけて試行錯誤のコンペ参加を断念せざるをえない状況を日本の五輪委員会はつくってしまいましたんや。それをたったの二ヶ月ではい、でけた、とはねぇ。誰かの流用でもしてるんと違いますか・・・」と言っていたが、それもその通りだ。朝日新聞というのは、抜け駆けの天才らしい。A案に決まりそうだという記事を一面に載せていたのだ。これは明らかにルール違反である。終戦の8月15日に皇居の前で泣き崩れる庶民の写真やフィルムは誰もが目にしているが、その撮影は前日に行われていたのだ。つまり捏造と言うことになる。ザハ女史は外観以外は酷似していると言っているが、再案前はA案を設計した業者と一緒に展開していたことをみると、明らかに談合の疑いがあって当然だろう。工期のポイントでかなりの差がでているが、選ばれなかったB案のほうが完成は同じ時期で着工も少し遅い。よって工期はB案が短いといういうことにある。これもおかしい。。。一番の問題は、冷暖房施設がないこと、五輪後50年、100年の使用に耐えられるか、木の素材を意識しているというが自然災害での防火は大丈夫か、フレキシブルな使い勝手は・・・。であるが、どれもこれも未知数である。正直2020年東京五輪にふさわしい設計・デザインと世界に誇れるスタジアムとは思えない。ザハ案でなければコンペで勝ち取った意味はなくなるからである。五輪開催の予算が当初の六倍と騒いでいるらしい。これとて、庶民からすればとんだお笑いぐさである。前回のロンドン五輪では二兆円を軽く超えていたのだ。誘致を考える前にその程度の腹づもりはしていなければならなかったはずだ。猪瀬前知事は4000億円のキャッシュは用意している。屋根付きキールアーチのコンペで誘致を勝ち取った、と言っているのであるから、何も騒ぐ必要はない。政府は来年の国家予算で一般会計が最大規模100兆円近くといっているが、肝心の特別会計400兆円を隠匿しようとしている。その意図はみえみえである。


by kandytensui | 2015-12-25 00:45 | 2020五輪関連情報

第三章 1940-2020 歴史は繰り返す


<登場人物>

・僕:中山正輝
・僕の妻:恵理子(野猿系)
・僕の長女:千鶴(野猿系)
・同僚:船橋真吾(イケメン系:代表権のないくろくま広告社社長)
・船橋くんの妻:美智子夫人(ハイソ系:くろくま広告社会長<実質的な経営者>)
・船橋くんの娘:絶世の美女:みどり君
・銀座マネキン嬢(昼は銀座通りのマネキン嬢、夜は銀座のサロン嬢:ユキ、ナオミ、サトミ、ミキ他。全員国立大出身のインテリ)
・安土城天守閣での時空を超えた歴史上の人物の面々。
・美大の後輩:安藤(アートディレクター、ソラミミスト:今東光似の毒舌家)
・くろくま広告社元会長:広瀬弘文(美智子夫人の父)
・銀座の若旦那衆他
・霞ヶ関官僚、国会議員他
・その他随増殖・・・



<第三章:その一>


 インターネット上では、「幻の2020東京五輪」という題目で話題騒然となっているらしい。誰もが考えたくもないのがごく自然なのだが、時代の巡り合わせには逆らえない。
そうならないことを祈るばかりだが、ここまできたら、どうしたら大会返上の危機を乗り越えるかという、国民的論議も必要だろう。とにかく、大会組織の最高責任者がいないというのが最大のネックなのだ。それと、暗躍する大手広告会社の存在も無視できない。1940年東京招致成功をヒトラーとムソリーニの協力で得ていたが、日本が廬溝橋事件を皮切りに日中戦争を拡大させ、大会を返上。その後米国との戦争に突き進んでしまった。2020年東京大会も当時と状況が酷似していると言われている。1940メイン会場においては、当初月島の埋め立て地を提案したが、強風に耐えられないと却下、今の神宮界隈は住民の反対にあいこれもダメ、一年かかって七つほどの選定をしたが決まらず、IOCから批判が出たので、駒沢のゴルフ場跡地にメイン会場を決定。それが、今の駒沢のオリンピック総合公園になった。(1964年東京大会での第二会場ともなった。)今の新国立の騒動を見ていると、同じような状況であることが分かる。オリンピックは国家的なプロジェクトで、必ずイニシアティブをとる人が不可欠ではあるが、2020東京にはそれがない。困ったものである。加えて、ゼネコンやマスメディアの利権が入り込んでいるから、なおさら責任の所在がハッキリしない。東京都が招致したのだから、いま起きている新国立の白紙撤回やエンブレム騒動では石原前知事の責任は最も大きいだろうと見ている。現総理がプレゼンでの原発汚染水アンダーコントロール発言には政治的な意図もあったのだろう。ザハ案を完遂させるという発言の証拠も映像で残っているが、はたしてその責任はとれるのだろうか。しかし勝手に白紙撤回してしまった。エンブレもベルギーのデザイナーからのクレームでお蔵入り。僕と船橋と安藤の三人は2020の時代の証言者として諫言していかなければならない。信長氏の安土城には、歴史上の人物が時空を超えて遠慮なくやってくる、銀座マネキン嬢達の適確なアドバイスもある。全然役に立たない有識者会議など相手ではない。みどり君は都庁のオリンピック準備委員会で奮闘している。毎日タクシー帰りで、このところ生理も止まっているらしい。娘の千鶴はJSCの理事長が解任となり、すったもんだしている。体重もかなり落ちている。ここだけの話、落ちてもメタボな体型と野猿系のルックスは同じではあるが。みどり君の美しさとは雲泥の差は一生変わらない。イケメン系の僕に対する嫉妬も。船橋君と付き合いがある佐野氏は、いま安土城では、泊林研二郎という名で雲隠れしているらしい。



<第三章:その二>


 久しぶりに、今日は「ババ・ガンプ・シュリンプららぽーと豊洲」。船橋君が時折、くろくま広告社のOBである安藤と僕を連れて行ってくれる。月島駅から二つ目の駅だが、築地市場が近々移転するという噂もある。ババ・ガンプは映画「フォレストガンプ」に出演していた俳優が、プロデュースした店だが、古き良きアメリカのアットホームなレストランだ。そのうち船橋くんにも言うつもりだが、マネキン嬢や安土城の客もきてもらいたいものだ。ランチはないけれども、手作り感のあるサンドイッチやサラダなど素材はいたってシンプル。三人あつまると、世の中の出来事がカラクリで成立しているという見立てのもと、いつも賑やかになる。というより、騒がしい。
「安藤君しばらくだね。自営業も順調のようだね・・・」
「ほんま、ありがとさんです。先輩の中さんにもせわになってましてん・・・」
「安保、あっさり、通っちゃったね。ちがうだろ、これって感じ」
「しゃぁないでしょ、中さん。肝心の投票所いくのサボって、デモなんしてもあきまへん。無党派のひとはなーにもわかっっとらん。反対すんなら行動でせないかんでしょうに・・・」
「今度の選挙では、国民は黙っちゃいないね」
「そうでんがな。アベちゃんは、満州国で実権を握っていた爺さんの影におびえているんや。阿片王の里見とも親しかったしね・・・」
「戦前の同盟通信社、いまの電通とも根深い・・・」
「天皇と岸信介は絞首刑を上手く逃れたのも、アメリカと水面下での交渉があったことが想像出来るね」
「船橋君は鋭いねぇ・・・」
「日本の戦後の悲劇は、戦前の体制を形を変えてGHQが整えたことにあるんだ」
「ワシにはわからへん・・」
「戦争はいやだよね。やってもなんにもならないし」
「全て誠意ある外交だよ、外交・・・」
「なんか三人あつまると、変な党首会談みたいだな・・・」
「なんだってかまへんよ」
「新国立がまた密室で談合しているらしい。ザハ案ははじめから排除するらしいよ」
「エンブレム選考は入れ替えだが、音頭を取る側は変わらない」
「佐野君はもう同業の仕事は出来ないな」
「もともとあかんかった・・・。おにぎり屋さんなら繁盛か・・・」
「売れるかもね・・・」
「中さん、マドンナが来年スーパーアリーナに来るんだとよ」
「もういいよ。あの人はマンネリズムからの脱却をしないとね。そうしなければもう終わった。サプライズでもなきゃ、復権は難しい・・・」
「最近までぞっこんだったんだろ」
「浮気でもしてまんねんでっか・・・」
「そうではないけど、古典にもどったほうがいいとね」
「テイラーはいいよね。ワシの嫁さんにしたいくらいや。あのきつい眼差しがすきやねん・・」
「信長さんからの連絡。巣脳電氏が安土に行ったそうだよ・・・」
「プーチンさんが囲ってるンやないの・・・」
「たぶんね。今度911の事件と2011年ビン・ラディン殺害の真偽、アポロ計画の真実を信長さんに訴えるそうな・・・」
「現代ではないんか・・・。バラしたら、えらいことやで・・・」
「彼は歴史に波紋を起こして未来の流れを変えたいらしい・・・」
「プーチンも同じ考えか。そういや、2012年まで大統領やるから、国の統治も対米戦略も思いのままというわけやね・・・」
「そうなると、このままだと北方領土も2020東京五輪もやばくねぇ?」
「やばい、やばい・・・」
これが三人のなにげない結論。

 安土城の信長からの連絡によれば、巣脳電(スノーデン)氏という外国人が訪れているという知らせが来た。911の暴露とアポロ計画のウソを暴露するんだそうな。やはり、我らが三人行かないわけにはいくまい。



<第三章:その三>


 五輪の利権というのは、商業志向の基礎を築いた80年ロス五輪の頃からだろうか。開会式では空からロケットマンが逆噴射でスタジアムに舞い降りたのには、びっくりしたものだが、イベントのサプライズがメディアを驚かせ、放映権の利権にも波及して、今日まで至っている。IOCの半分は放映権料の実入りとなれば、なおのこと、商業化は進むことになる。開催は都市が基準にはなってはいるけれども、資金を出すのは国のほうとなるので、自ずと利権は派生する。2020東京の新国立競技場の建設では、コンペどおりに作らなければ意味が無い。当時の都知事である猪瀬氏もそう言っている。僕もそう思う。開閉式の屋根があり、キールアーチで、8万人規模、冷暖房付きでも、当初の予算で収まっていただろう。キールアーチの経費は250億円前後と言われていた。ところが、日本のゼネコンがどういう思惑で価格をつり上げたのかよくわからない。クーベルタン氏もさぞお嘆きだろう。ザハ女史も面食らっているようだ。世界の常識では、採用されたのに契約を勝手に解除された事実は五輪の歴史に汚点として残るだろう。史上最悪のメインスタジアムの誕生も夢ではない。かち割りや冷房グッズの配布では、到底無理だろう。第一来場者にも失礼だろうし、VIPにも比例極まる発想と言える。安倍氏は招致コンペでのザハ案を自信をもって支持している。白紙撤回したのは、単なる建設費だけの事ではないだろう。内閣の支持率がどんどん下がっている状況を打破するには、既成事実を作って、打って出た公算の可能性が強い。建設の高騰で国民の理解が得られていないという、勝手なふれこみで、ザハ案を白紙撤回。国民の理解とはどこで判断したかは良くわからない。開会式は駒沢オリンピック公園も視野に入れるべきだろう。
 JSCの理事が辞めさせられ、下村文部大臣も辞表を提出、エンブレム選考委員会も全員入れ替え。なぜ電通・博報堂ともあろうものが、イニシアティブを取るのをやめて、引き下がった理由もわからない。あの佐野五輪エンブレムの採用までの経緯が暴露され、広告代理店業界のイメージも悪化したように思う。残念なことだが、仕方があるまい。ここで、森氏や遠藤五輪担当も辞めるとなると、2020東京五輪は完全にアウト。このままいくとイスタンブールやマドリードでの代替開催の可能性はなきしもあらずだ。
 船橋君、安藤、僕達の三人は、企業や組織で動く周りから見れば、煙たくなる存在らしい。トップであれ地位の上下に関係なく、ずけずけ物を言う一種の性癖があるからだろうか。それはそれで仕方が無い。生きている内はこの時代の証言者とならなければならない。そして、僕たちの周りには、信長公を始め、マネキン嬢達の後押しもあるから心強い。よく考えてみると、今の自由民主党の本当の姿とは、こうではないはずだ。時の政権、今安倍氏が進めている色々な為政の状況は、めちゃくちゃな感じだ。世界からは冷やかな目で見られているし、その多くが違憲的な色彩が強い。いわば内閣の国民に対するクーデター的な行為と言えなくもない。その結果は、2016年の参議院改選もしくはW選挙で判明することだろう。それでも、無党派層や無関心層が投票所に行かず、低投票率で終えるとすれば、戦前の大政翼賛体制が強化され、2020五輪の行方はわからなくなる可能性は高い。僕たちにはそれが気がかりだ。もし、そうなれば、その責任は有権者自身にフィードバックして、その子供達は戦地にかり出され、悲惨な運命を背負うことになる。そうならないために、僕は自由民主党のリベラル派の台頭の必要性を説いている。憲法の自由気ままな解釈が横行すれば、日本は無法国家となり、為政者を監視するチャンスはなくなる。そのとき、僕たち日本人は悪夢の再来に覚悟を決めなければならない。
 安倍氏の国連での演説は、目を被うような内容で、諸外国からも冷笑されたに違いない。「エコノミック、エコノミック、エコノミック・・・」もう恥ずかしくて聴く気にもなれない。そう思うのは僕だけではないだろう。ますます日本が世界から孤立化を深める要因を増やすだけだ。オバマ大統領も彼に会おうとはしなかった。自己陶酔と自己否定を容認するような、トンチンカンな演説。日本の現状を無視した経済志向だらけの為政は
この三年間で30兆円のばらまき外交をしただけの、アベノミクスの失敗を招いただけ。大企業ばかりにしか利益に目を向けない。そこでおこぼれが出れば、中小へもという発想は、半世紀前のもの。庶民には廻っては来ない。電通も70年代の広告手法がマンネリズムと化し、広告枠の切り売り商法の様なもので、消費には結びつかない。佐野五輪エンブレム推進もおなじような発想でやるから無理がでる。TVも視聴率優先システムも大きな利権として残り、景気への足かせとなっている。景気が悪くなっているのに、日銀は緩やかな回復傾向にある?マイケルジョウダンにも程がある。アベノミクスは、増税をするための隠れ蓑。生活苦が世帯がどんどん増えるのに、ばらまき外交は増加の一途。小泉進次郞氏の政権まであと少し。石破氏では心もとない。谷垣氏はもう終わった。菅氏はミイラ取りがミイラになった。安倍氏は来年の参議院の大敗を待たずに、辞任する可能性は高い。
日本を戦前化させようとしても、国民の大多数や米国が黙ってはいない。一番良いのは日本国民のために、安倍氏が出来るだけ早く静養して引退することだろうか。手遅れにならないうちに。
 安土城にいる船橋君から連絡が入った。武蔵境から安藤と一緒に来てくれとのことだった。



by kandytensui | 2015-10-02 12:13 | 2020五輪関連情報


「はい、こちら2020東京五輪」

■「初めて読まれる方へ」<これまでのあらすじと今後の展開>■
【以前中堅の広告代理店「くろくま広告社」で働いていた僕は、商学部出身の船橋君とは同期入社組で、後に美大の後輩である毒舌家の安藤も入社した。彼とは学生時代からなんとなく馬があう仲である。船橋君は会長の一人娘美智子さんと結婚し事実上の婿殿的存在。美智子さんは前会長の跡を継ぎ、船橋君は代表権のないCEOとなった。僕はその夫妻の娘みどり君の初恋の対象になった。当然、巷的にいえば不倫となるが、そんなどうでもいい噂など気にしてはいられない。こう見ても僕は立派な?家庭人なのだ。イケメン系だけれども、野猿系の妻恵理子と同じく野猿系の一人娘であるメタボリックな千鶴がいる以上は不道徳な事は出来ない。だが、プラトニックな淡い恋は誰にも渡すわけにはいかないし、公言するわけにもいかない。ましてや、親と子の年齢差がある恋沙汰などできるわけがない。といっても、恋は恋。透明な慕情は失いたくはない。みどり君は大学を卒業し、都庁に就職した。だが、将来はくろくま広告社の音頭をとることにはなるのだろう。その時までの修業なのかもしれない。千鶴は大学に行かずJSCの非正規社員で働き出した。妻の恵理子はガンを患い、僕はその日から作家を目指し、ボランティアをしながら細々と努力をしている毎日。そんなとき、東京都が2020夏季五輪の招致都市に選ばれた。「くろくま広告社」は五輪関連の仕事は来ないが、知人のアートディレクターとは付き合いが深い。招致が決まって上手く行くと思いきや、五輪での運営側の問題が深刻になってきた。今後どうなるのか。固唾をのんで見守りながら良い方法をと、僕と船橋と安藤がドキュメンタリータッチで話を進めていく・・・・・・】


第一章 透明慕情(プロローグ)


<登場人物>

・僕:中山正輝
・僕の妻:恵理子(野猿系)
・僕の長女:千鶴(野猿系)
・同僚:船橋真吾(イケメン系:代表権のないくろくま広告社社長)
・船橋くんの妻:美智子夫人(ハイソ系:くろくま広告社会長<実質的な経営者>)
・船橋くんの娘:絶世の美女:みどり君
・銀座マネキン嬢(昼は銀座通りのマネキン嬢、夜は銀座のサロン嬢:ユキ、ナオミ、サトミ、ミキ他。全員国立大出身のインテリ)
・安土城天守閣での時空を超えた歴史上の人物の面々。
・美大の後輩:安藤(アートディレクター、ソラミミスト:今東光似の毒舌家)
・くろくま広告社元会長:広瀬弘文(美智子夫人の父)
・銀座の若旦那衆他
・霞ヶ関官僚、国会議員他
・その他随増殖・・・


<第一章:その一>


 みどり君が都内の私立中学に入って以来、毎朝、駅ではいつも一緒になる。エリートの舟橋君と僕は勤務先では同期入社でもある。彼とは銀座の広告代理店までは通勤が一緒になる。しかし近々彼は役員にともっぱらの噂だ。彼との電車通勤も、そろそろお別れのようである。そういう縁があって、千鶴と彼の長女みどり君も、四谷の学校では中学から同じである。娘の千鶴も、みどり君とは朝の時間帯だけは一緒になる。
 まだ、午前六時台というのに、駅の中はいつも混みあっている。同じ発車時間と同じ白線の位置。通勤・通学客で駅のホームでは大抵、いつもと同じ顔ぶれになる。
 電車を待つ間、乗降客とは別段話をするわけでもない。今日はどうも気が乗らない。体の調子も悪そうだし、仕事を休みたい。勝手にそう思いはじめている。僕の性悪な癖は直りそうもない。そうこう思い込んでいるうちに、仮病のつもりがほんとに体調も悪くなってくる。悲哀や哀愁を放つプラットホームの人の波。僕は駅でそれを肌で感じとる。僕はその人たちと不安な時代を泳いでいる。僕は妙に思い込みが強いようだ。千鶴や妻恵理子にも言われる。僕は大人びた人間を見ると、うらやましく思える。よくもまぁ、年齢不相応な中年になったものだ。おまけに風変わりなご主人様ときている。それは今に始まったことではない。妻はそれを承知で僕と一緒になったのだ。世間が厳しいことを知らない純情無垢な貧乏画学生を口説き落として、親との縁を切ったほどだから、妻も引くに引けないのである。貧乏なくせに生活感がまったくないと見られている。そこが気に入られたのだろう。いわゆるせこせこしていない。おおらか。悪く言えばいい加減で存在感がない。しかし母性本能をくすぐる。癒し系。未だに彼女は実家の両親とは仲が悪い。近頃僕は開き直ったせいもある。内心とは裏腹に、僕の表情はノー天気に見えるようだ。最近、彼女たちが僕に腹が立つのも理解できるようになった。
 すみません、ちょっと火を貸していただけませんでしょうか、などと、プラットホームの指定された喫煙所で煙草をふかす。煙を見る一瞬は、僕には至福の時なのである。同じような人を見ていると、僕は何となくホッとしている。 嫌煙者の怖い視線は、青いレーザービームのように思える。それが肩身の狭い喫煙者との間に沈黙のわだかまりを生んでいる。家では禁煙宣言をして三年にもなる。家で彼女たちと顔を合わすときは、喫煙のきの字も表には出さない。表向き意志の固い主人さまのようだ。だが、彼女たちには、喫煙の罪状がばれているかもしれない。言葉の節々で勘ぐっている様子が顕著になっているからである。それでも僕はしらを切る。今では臭いのしない軽いタバコが流行っている。外で吸い過ぎたときは、臭い消しのためによく居酒屋に行き、焼鳥やニンニク入りの料理をよくつまむ。彼らは僕らを罪人の群れとでも言いたげである。人の目をはばかる喫煙者同士には、妙な連帯感が発生する。僕はその真っ只中にいる。そういう緊張感を僕は意外と楽しんでいるのである。


<第一章:その二>


 単純な話なのだが、プラットホームは僕にとって一日のスタートラインになっている。彼らの表情には疲れた生活感がある。僕にはその哀愁がなんとなく安堵感につながるのである。
 私服通学のみどり君は、中学入学時から僕とは顔なじみで、思春期の身体の変化が手に取るように伝わってくる。余計なお世話だが、みどり君の家ではもうお赤飯でお祝いでもしたのだろうかとか、男友達は出来たのだろうかとか、勉強やクラブはうまくやっているだろうかとか、僕は彼女の事が気になっている。みどり君はもう高校生になった。時が経つのは早いものである。
 舟橋真吾君と僕は同期ではあるが、今では彼は雲上の人となった。だが、仕事を離れればごく普通のつき合いである。入社してからは、もうかれこれ二十年近くにもなる。化粧品会社でエリートの彼は、もはや最高責任者へ手の届く位置にある。彼の細君は会長の姪にあたり、将来は約束されたようなものである。次期社長の椅子は彼のすぐ目の前にある。派閥争いにも勝利した模様だ。明らかに社内の中では、彼への嫉妬心が膨らんでいる。近々舟橋君も社長になったら、運転手つきの車で通勤するのだろう。そういう噂も多く流れるようになった。
 だが、僕だって負けてはいられない。肩ひじ張ったつもりで、目下窓際族のエリートと意気がってはいる。自然な立ち回りを装っても、決して自然体ではない。だから、いつもやることなすことが、空回りをしている。自分自身が面白おかしく見えることがある。しかし正直言って、僕は時折心もとない。以前、会長の秘書と仲良くなったはずみで、彼の機嫌を損ねてしまったのだ。おそらく会長は自分の女に悪い虫がついたと、勘ぐってでもいたのだろう。会長に睨まれた僕は後がない。僕は悪い虫がどっちかわからないまま、次の日には早速、営業部から資料室へと栄転させられた。たしか舟橋君も、その美人秘書とは仲が良かったはずである。
 銀座の某所で時折、二人が密会しているところを篠山が見ている。舟橋君は以前からプライドが高い。自分からは悩みを人に打ち明ける等ということはなかった。だが、最近は弱音を吐くようになってきた。僕はいつも聞き役である。実質的に、彼は婿養子のようなものである。眼に見えないところで、美智子夫人の手のひらで踊っている。そういう鬱積が時折僕に向けられる。 
 下手をすれば、舟橋君もそのうち、社長抜擢どころか、社内ではお蔵入りとなるかも知れない。仕事上の地位など一寸先は闇なのである。舟橋君は細君にはまだバレてはいないから、しばらくは安泰だろう。しかし、油断は禁物である。貞淑で潔癖症であるかれの細君は、女帝になれる資格は充分である。気まずいことが発覚すれば、舟橋君の命は危うい。これでも、互いに同じ年ごろの娘を持つ親なのである。十代の少年が急に三十年後に飛来したような不思議な感覚を抱くことがある。初恋の味がなつかしい。でも、また味わえそうな、そうでもないような、不安も存在している。みどり君に対して、十代のような清純で不安定な自分になれるだろうか。ふわふわとした涼しい空気が体の中を突き通した。背筋にもぐんと力が入ってくる。
 資料室は、以前から妖怪の凄む動物園と名を馳せていたところである。完全に本流から外れた仲間たちは、意外と面白いキャラクターばかりである。これじゃ、みんな使い物にならないだろうなぁ、と以前から思っていた僕も、いざ来てみるとやっぱりそう思ってしまう。自分のことも含めて。
 資料室は二十人もの所帯だが、毎日結構楽しくやっている。何処で勘違いをされたか今もって僕には分からないが、資料室のスタッフたちは、みんな自分は特別な存在だと思っているらしい。資料室特有の暗い影などみじんも感じないのである。鬱病になるどころかいつも過激な躁状態で、関連会社の社員には、時折華の営業部隊と間違えられることもある。確かに自己陶酔と個性の強すぎる集まりだから、一般社員たちからも煙たがられてはいる。一般社員のみんなは、腫れ物には触らないように、エサをあげないように、という視線を送ってくる。でも僕にとっては快適な場所なのである。
 出勤簿は判を押すだけ。タイムカードはなしで、自己申告。日中の資料集めは何処へ行っても自由。そのまま理由をつけて、競馬、競輪や映画、パチンコなどにいき、資料探しだといって嘘の連絡をしても、立派な仕事になる。つまり、彼らに言わせれば自由な部署ということになる。資料室の男女の比率は半々位である。女はみんな独身で、男との噂はこれまで皆無だという。部署の男達は彼女たちをあっ、女の子だ、などと絶対認めようとしない。二十代や三十代までの濃すぎる化粧までは、まだ許せる。しかし、その上の熟女となると男達は皆恐怖におののく。


<第一章:その三>


 彼女たちの化身した形相と、年期の入った縮れた髪。若い人向けのアイシャドウや茶髪などの真似をする。やめておけばいいものを、そのほうがいいよ絶対に、という視線は男達の間では挨拶代わりになっている。そういう面では結構気をつかうが、あとは余計な気は一切使わない。社交辞令でも褒め言葉などは吐いてはいけない。異性とみてはいけないのである。各自が自分の身を守るために。そういう無言の掟があった。間違って出そうものなら、たぶん生きて家へは帰れない。
 男たちは半数は既婚だが、長続きしているのは僕と篠山だけである。ほとんどがバツ一からバツ三のうちに入る。資料室の世代は二十代から五十代で幅がある。仕事がヒマな上に気楽な毎日は、遊び人風な僕をさらに勢いづけている。妻には広報室で采配を振るっていると嘘をついている。総務部で刷り上がった名刺を、勝手に作り替えて妻には立派にみせる。そういう小心さで、僕はかろうじて、心身のバランスを取っているのである。
 みどり君のあどけなかった顔と身体が、少しずつ少女から大人の女へと変わっている。その過程を垣間見るのは僕だけの、楽しみの一つになっている。
 美貌と知性を持ったみどり君には、早く妖気な女へ脱しようとする焦りを感じることがある。僕と彼女とは中学入試の試験日で初めて顔を合わせた。僕は年甲斐もなく、あどけない少女に妙にわくわくしていたものである。妻などにはそんなことは言えるわけがない。ロリコン趣味だと罵倒されるのがオチである。だが、僕のみどり君への慕情は、少しずつ芽生えつつある。
 みどり君も僕を意識しているのが分かるようになった。油断は大敵。好事魔多し。白昼の死角。少女への倒錯。僕はそんなことを、とめどなく歩きながら考える。
 僕はみどり君と視線をあわせると、彼女の心臓のなかに入っていくような、全てを許してもいいというような、雰囲気になってしまうのだ。軽はずみな男女の関係という意味ではない。素直な相手への想い。それだけである。初めてみどり君を見たとき、僕の気持ちの中では初恋のようなオアシスが、年甲斐もなく出来ていたのである。それはみどり君に対する僕の身勝手な、陶酔磁場であるには違いない。要するに僕は少女を見初めてしまったのである。みどり君もその時は、たしかそういう眼をしていた。あとで知ったことだが、みどり君の初恋の相手が僕だったのである。
 日頃みどり君とはあまり話し合うこともなく、時折学校の行事のとき、僕はみどり君に会えるというだけで、心が弾んでいた。文化祭では、みどり君の所属するマンドリン・ギター班をもう三年も聴いている。マンドリンの演奏もうまくなっていた。発表会前の編曲や曲選び・練習は大変らしい。妻と一緒に大講堂の席には座るが、僕はみどり君のことしか見えていない。妻に話しかけられても上の空である。みどり君とはいつもアイコンタクトで会話をする。最初のころはよく分からなかったが、近頃は目で分かるようになった。妻などそういうことは知る由もない。千鶴は器械体操班に所属している。妻は公開練習を見に行くといって中座したのにも全く気付いていない。軽く会釈をするだけなのに、僕はみどり君と秘密の世界を、共有している錯覚に陥ることがある。そんなことは死んでも人に話すわけにはいかない。自分の事は自分で悩むしかないのだ。少女への淡い想い。世間的に言うと近頃僕はかなり、アブナイおじさんになった様な気がする。僕にも同じ年頃の娘、千鶴がいるというのに。


<第一章:その四>


 みどり君と千鶴はプロテスタントの同じ学校に通っている。だが、どういう訳か、彼女と千鶴は当初からあまり仲は良くないようである。みどり君からは誘いの電話は度々あったのだが、千鶴のほうはその都度理由をつけて避けようとしている。これまで一緒に通学したことはない。男には分からない女の領分でもあるのだろう。たしか、中学入試ではみどり君はトップの配点での入学組のようである。中学の受験塾では、いつもベストテンに名を連ねていた。千鶴のほうはと言えば、目を覆いたくなるような成績で、塾の担任の話ではとても無理と言われていた。
 中学受験は競争が激しい。偏差値がべらぼうに高くても、それだけ、憧れの志望校に入りたい少女達が、周りには結構いるということなのだろう。受験前は火事場の馬鹿力と運を見方にするべく、妻と千鶴はよくげんを担いでいた。早朝、二人でよく散歩をしていたが、飼い犬を連れ添っている老夫婦のあとを付け、御犬様がウンチをこぼしたら汚れた運動靴でそれを踏む。よしこれで、少しはウンがつくわと、たわいもない事を朝の食事中に話すのである。そんな中では食事が咽を通るわけがない。そういうことが、受験一ヶ月前から始まっていた。その間僕は朝食抜きで、出勤する羽目になる。
 みどり君の父方は見た目は野獣系のようだ。母方は絶世の美女系である。舟橋君の奥方やみどり君をみればすぐ分かる。
 僕は四十代のニューハーフ系である。妻はどちらかといえば野猿系に入る。千鶴は僕の美形の遺伝子はあるものの、見た目は絶対に母親似で、家ではあまり女を感じることはない。母子共に少しは上品度が上がればいいのだが、いっこうに上がる気配はない。Jリーグの試合では二人はいつも顔中に絵の具を塗って周りのサポーターたちとよく出かける。僕がそのままでも結構さまになるようだよ、と冗談交じりに言うと、その日の僕は食事には絶対ありつけない。 
 そういう力関係も存在するので、最近言葉には気をつけている。千鶴はお転婆と男勝りを掛け合わせたような性格で、家の中はいつも騒々しいのである。妻もそれに輪をかけていつもじっとしていることがない。時折僕は、我が家はレンタル家族のような気がしてくる。
 千鶴はたぶん最低点での補欠組である。いまだに、みどり君にはかなりのコンプレックスをもっている。松竹梅の松の下というところか。親の方も多分無理をしてもやはり松の下辺りだろう。カエルの子はやっぱりカエルなのである。 
 あとは千鶴本人の突然変異を期待するしか道はない。舟橋君は梅の中ぐらいか。千鶴は他の志望していた学校では、全て不合格。仕方がないから近くの公立にでも、お世話になろうかと手続きしていたときだった。制服も用意するものも全てそろっていた。
 ところがその日の深夜に、みどり君の学校から連絡が入る。補欠の繰り上がりで対象になったので、中山正輝様のお嬢さんを是非当校へのご入学いかがですかと電話が入った。僕はよくあるイタズラの電話だと思い、もう結構ですからとガチャンと電話を切ってしまった。当時、嫌がらせや勧誘の電話がめっぽう多くなっていたときであったからである。僕も酩酊して帰宅したばかりだった。家族のみんなも完璧に諦めていた。
 風呂場から急いで電話に出ようと、裸のまま廊下を走ってきた千鶴は、僕を不審な男と見誤ったらしく、大声を隣中にだした。駆けつけた隣家の住人達も、目のやり場が無く、しばらく唖然と立ちすくんでいた。千鶴は陰毛や膨らみ始めたおっぱいなどを、隠す恥じらいなどはまったくない。それどころか自分は女じゃない、というような千鶴の立ち振る舞いに、さぞかし彼らは背筋が筋が寒くなっていたことだろう。
 僕も娘も少しは妻に似てきたな、と思うぐらいそっけなさを顔に出す。みどり君とは全く違うのである。僕は千鶴に急所を思いっきり蹴られた。僕は千鶴には深夜の電話に出たことを言いながら失神していた。千鶴は何で学校断わったのと泣きじゃくる。千鶴はその出来事以来、僕には他人行儀になっていた。生理がいつから始まったのかと、親として聞ける温和な家庭ではないのである。もし、そんなことを少しでも口になどしたら、必ず刑事事件が勃発する。翌日の朝刊の社会面ではしっかり名前が載るだろう。
 三日後、電話のあった学校から、入学手続きの書類が送られてきた。千鶴は、たしか父が入学を断ったのでは、と学校に確認したところ、僕が、それで結構です、と言ったというのである。
 私は勘違いをして、結構ですといったばっかりに、それまでは千鶴や妻と会話が途切れてしまっていた。魔の三日間。このときは日本語の深い曖昧さと有り難さが身にしみていた。
 なにはともあれ、千鶴は補欠だけれども、憧れの学校に入学できた。入れる確率がほとんどない位の学校に入れたのだ。
 みどり君と千鶴には、何処かに目に見えない女の確執が存在する。たまには駅までは一緒にと、僕も娘にせがまれることがある。ただし、条件付きである。千鶴は僕には何時も他人のふりをしてと言われる。話しかけてもいけない。千鶴は、一種風来坊のような、怪しい親父にはいつも辟易しているのである。僕を二代目寅さんとでも、学校でも言いふらしているようだ。みどり君もチラッと、そんなことを口を滑らしたことがある。義理と人情の様なものが娘でも少しはあったのだと、僕はただ喜んでばかりではいけないのである。駅についた途端、娘から内緒で臨時の小遣いをせがまれる。それに呼応する僕も僕である。
 バブリーで男勝りの我が娘に女を感じろと、いうのはどだい無理な話しなのである。千鶴に女の魅力を感じるまでは、かなり時間がかかりそうである。妻の真智子もそう感じているはずだ。




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第二章 2020東京オリンピック開催決定


<登場人物>

・僕:中山正輝
・僕の妻:恵理子(野猿系)
・僕の長女:千鶴(野猿系)
・同僚:船橋真吾(イケメン系:代表権のないくろくま広告社社長)
・船橋くんの妻:美智子夫人(ハイソ系:くろくま広告社会長<実質的な経営者>)
・船橋くんの娘:絶世の美女:みどり君
・銀座マネキン嬢(昼は銀座通りのマネキン嬢、夜は銀座のサロン嬢:ユキ、ナオミ、サトミ、ミキ他。全員国立大出身のインテリ)
・安土城天守閣での時空を超えた歴史上の人物の面々。
・美大の後輩:安藤(アートディレクター、ソラミミスト:今東光似の毒舌家)
・くろくま広告社元会長:広瀬弘文(美智子夫人の父)
・銀座の若旦那衆他
・霞ヶ関官僚、国会議員他
・その他随増殖・・・



<第二章:その一>


 時が過ぎるのは早いものだ。船橋君の自慢の娘、みどり君は国立の女子大を首席で卒業し、わが娘の千鶴は大学を諦めて文科省の傘下の日本スポーツ振興センター(JSC)で働いている。みどり君は都庁に入り、2020東京オリンピック開催決定後、オリンピック準備委員会のメンバーとなり、日々忙しそうである。このところ、新国立競技場の建設費・デザイン、エンブレム盗作疑惑問題やらですったもんだしている様子だ。いまのところみどり君も冷静さを保ってはいる。が、いつ、フラストレーションが炸裂するかは分からない。千鶴だって、天下りの団体でこき使われ、不満たらたらの毎日なのだ。妻の恵理子は我関せずと、絵本作家のイバラの道を歩いている。船橋君は広告代理店の社長になり、僕は細ぼそと小説家を目指して、ボランティアをしながらの毎日だ。だから、我が家は、千鶴が生活の大黒柱となる。彼女の機嫌をそこねると家中大戦争となるのだ。船橋君は僕とはエンターテインメントへの志向が同じで、個人的なグルメの取材に誘ってくれている。貧乏人の僕にはありがたいことだ。妻恵理子は十年前に乳がんを患い、治療費も重くのしかかる。船橋君には時折温かい支援も受けているが、そのうち印税でも入ったら、思う存分恩にむくいたいところだ。まだまだ道は遠いが、継続こそ力なりと、自分には言い聞かせていいる。船橋君も励ましてくれるので嬉しくもなる。これは誰にも言えないことだが、銀座のマネキン嬢たちと会話する特技もあるので、悩んだときは彼女たちの助言をあおぐこともある。マネキン嬢が話すわけでもないのに。やはり、僕は正真正銘の変わり者なのだ。


<第二章:その二>


 大変なことになった。船橋君がトップである広告会社と取引のあるデザイン会社が、盗作疑惑で混乱しているらしい。彼のことだ。結構信義を重んじる性格で、誰に対しても面倒見がいいから、普段は絶対他言はしない。僕にもだ。だが、今回だけは、五輪のイベントと言う国際的なものだけに、無名の作家の僕にも相談には来る。言いたいことを何でも話し合える仲なのである。男同士の変な友情。今日は表参道のハワイアン・コーヒー店で待ち合わせた。この店に入ると、コーヒーの香りがするアロマの別世界だ。ほとんどがうら若き女性たちだ。こういう店はあまり人には紹介したくない。ハワイ通の船橋君の紹介なのだが、本場の良質のわき水を使ったコーヒーは格別である。店員さんも感じはいい。原宿には合っている。船橋君が来るまで、先にコーヒーを嗜む。息を切らしながら彼が来た。
「中山、千鶴お嬢ちゃんはどうした?みどりから聞いたんだが、JSC大変そうじゃん。エンブレム制作者の佐野君が盗作疑惑でさ。ベルギーの劇場からクレームが来ててね」
「それは、みんな知ってるよ・・・」
「彼の言うには僕は知らないが、スタッフがやったかも知れないので調査中。内部のものがやったにしても、全部僕の責任。でも、すぐ認めるといろいろと大変なので。船さんTV局に付き合ってよ~、って、さっき終わったところ」
「サントリーも大変そうだね~」
「良い解決方法でもあればねぇ、いいんだけどさ。スタッフの盗用認めたようだ。そうだ、おまえに頼みがある・・・」
「そうくると思ったよ・・・。相談してみる・・・」
僕が相談する相手とは・・・。あまり人には言えない。。。



<第二章:その三>


 このところ、みどり君が毎日タクシー帰りだという。JSCが文部科学省の下にあり、お互い不信感がたかまっているらしい。新国立競技場の計画でもすったもんだしているし、五輪のエンブレム盗用疑惑でベルギーのデザイナーがIOCに提訴したことから、差し止めになる公算が大きいというのだ。その劇場はベルギーの王室と関わり合いがあるという。ましてや、裁判はベルギー国内である。勝ち目はない。IOCでもベルギーに右ならいという可能性もある。見切り発車の五輪エンブレムは既に、大量のギャランティが発生し、オフィシャルスポンサーも企業広告で使っていることから、やり直しは、どういう影響を与えるか心配だ。五輪は大手の広告会社電通が窓口になっているらしい。そこの社員が五輪組織委員会のメンバーで、クリエイティブディレクターとしての地位である。にもかかわらず、窓口である彼が、佐野アートディレクターに発注。その佐野君に盗用疑惑が拡散。佐野君を採用した責任はクリエイティブディレクターにあるわけなのだが、いまだに釈明の会見はない。胴元の電通がするわけはないだろう。それだけ、広告の業界は魑魅魍魎としているのである。なんでもありの世界。だから、第三種郵便不正の企画を企業に出してしまう、モラルのない世界も確かに存在する。都庁の五輪準備委員会のスタッフであるみどり君は船橋君の一人娘なのだが、彼の細君は実質的に社の会長職であることから、日々多忙で帰宅してもいない時が多い。父である前会長の実家(吉祥寺の豪邸)から黒塗りの専用車で出社の毎日だからである。ということから、船橋君は社長でありながら決裁権は細君ということになる。だから、僕とは物理的な自由な時間はいくらでもある。要するに、細君のサポーター、入り婿のようなものだ。船橋君は大学では優秀だった。ぼくとは全く違う。だが、日々の苦労は僕のほうが優っている。と、僕はそう思わないと気負けする。しかし、生活感を一切人に与えない。50代になっても独身貴族に見られる所以である。本質的にはいわゆる負け犬の近吠えである。懐は大きいが気が弱すぎる。でも、なんでも体当たりで臨むから、はたから見れば、感動を与える得な性格なのだ。家計は苦しくても裕福に見られる。いや、そう言われれば、損な人間かも知れない。損な性格といえば、佐野君の方が上かも知れない。船橋くんから連絡が入った。月に二回は彼に誘われて、エンターテインメントレストランの取材に同行している。もうかれこれ、五年くらいになるから、かなりの数に上るが、彼と話していると楽しくもあり、時にはアドバイスもしてくれる。頼もしい元同僚(以前僕が働いていた広告会社)である。水道橋の東京ドームに行く途中、MLBカフェで落ち合う予定だ。以前は、ベースボールカフェといって、MLBびいきの日本人が経営していて、テレビでも紹介されたのだが、最近米国のMLBカフェという大リーグ専門のレストランになったばかりである。早い話、米国本土の直営店になった。最初のころは、大賑わいで評判だった以前とは違い冷たい雰囲気だったが、経営者側も察知したらしく、いまでは、以前と変わらない雰囲気で客足も上々のようである。MLBカフェガールズの人気も上がっている。サービスもよく、彼女たちもいつメジャー化するかわらない。



<第二章:その四>


 水道橋のMLBカフェに来る前に、銀座のマネキン嬢達と会ってきたが、彼女たちはみなインテリで、世の中へのコメンテイターとして僕には映ってくる。
「マッサン、こっちこっち・・・」
「ユキちゃんじゃないか。しばらくダネ。みんな元気?」
「元気は元気だけれど、みんなカラ元気なのよ」
「どうしてだい?」
「だってさ、2020年のオリンピックがねぇ。人間さまはどうしちゃったの?」
「ユキ、あまり人間には関わらないほうがええよ。あたいたちが、いくら言っても、むだやん。やめとき・・・」
「ナオミのゆう通りかもね。でも、言うだけならいいじゃん。表現の自由、言論の自由はマネキン嬢にもある・・・」
「そやそや、年金もな・・・」
「黒田総裁は月に50万ももらえるんだって?年収4000万円」
「あたいも欲しい、背も欲しい、男も欲しいし、夢も欲しい・・・」
「新国立どうしちゃたのかしらん。最初の案ではダメなの?」
「お金がかかりすぎるんだってさぁ・・・、サトミはどう思う?」
「あのね、東京ってさ、無機質な感じじゃん。そういうところに、あの、デザインは良いと思うよ。開閉式のスタジアムがアピールで成功したところもあるらしいから」
「でも白紙撤回だって・・・・」
「うっそー、信じらんない~~~~」
「電通・博報堂、役所、ゼネコンの利権が絡んでいるから、こういうことになるのよ」
「そうだ、そうだ、ソーダ―割・・・」
「つまんない、座布団もっていけ・・・・」
「そんな・・・。犬に向かって、てめぇら人間じゃねぇや、って言うのと同じよ・・・」「話がよくわかんない・・・・」
「ミキはいつも真面目ね。そういう子がいないと、このマネキン嬢の達の収拾がつかない、さすが、チーママ候補だね・・・」
「佐野五輪エンブレム、どう思う?」
「気持ち悪い」
「暗い」
「夢を感じない」
「希望が持てない」
「オリンピックとパラリンピックの差別化」
「配色がナチみたい」
「七色を使ったほうがいい」
「窓口の広告会社は今のエンブレムごり押しするしかない・・・」
「そりゃぁ、そうよ。莫大な損害賠償もからむしね。既成事実化を狙うしかない」
「つまり。その管理以下にあるマスコミは公表出来ないってことやね。こりゃ、世界から総スカンやないの・・・」
「エンブレムは全員参加で見直すべき。田中さんが最初から似ていたのは知っていたので、手直しをさせた発言は、利権がズブズブだって証明するようなものよ・・・。いまさら原案とはねぇ」
「そうだ、そうだ、ソーダー割・・・」
「もうええから、そのダジャレ、やめとき・・・」
「新国立、あたいは、ザハ案を支持します。あの流線型のデザインは世界でも例を見ない、画期的な建物になるはずよ。アーチの建築費は総額の一、二割で問題ないって。あとサブトラックの案も追加して欲しいわよね」
「サニブラウン頑張ったね。ガトリンもボルトも絶賛しているみたい」
「200mの銅の末次や5000&マラソンの銅の千葉真子は立派だった・・・」
「あらためて新国立競技場はオリンピックの聖地だといいたいし、陸上競技は原点なんだね。え、屋根を木造にする?冷房もつかないの?」
「信じらんなーい~」
「ミホの元彼は400mのイケメン選手だったのよ。病気で亡くなった・・・」
「人に言えない想いがあるわけね・・・・・」
「だから新国立は立派に作って欲しいわけよね。マッサン、あたいたちの想い分かってくれた?」
「わかった、わかった。船橋に伝えとくよ・・・、これからMLBカフェで落ち合うんだ」
僕は銀座通りを後にした。




<第二章:その五>


 船橋君とMLBカフェで落ち合う約束の時間が一時間を過ぎた。くろくま広告社の社長と併せて、東北の震災復興支援のNPO法人を仲間と立ち上げて四年目の彼のことだから、さぞかし忙しいのだろう。彼からメールが入り、中央線の武蔵境駅のロイヤルホストでの待ち合わせの変更が届いた。僕の美大の後輩で安藤というアートディレクターがいる。いま五輪エンブレムやパクリ問題で話題の佐野氏とは競合関係になる。安藤は今東光よろしくかなりの毒舌で、顔立ちは高倉健さんより目のつり上がりが激しく、歌舞伎町のそのスジの親分さんでもお辞儀をするくらいだから、当然電車に乗っても道を歩いても、堅気の人達は避けようとする。根は素直で純粋なのだが、我が強く正義感が強すぎて、話し相手はすぐ引いてしまう。彼は僕の後輩でもあり、当然良い奴だとは思っているのだが、話し出したら止まらない。案の定、悪い予感がしたと思ったら、四谷の駅で彼が乗車してきた。「おや、先輩やないですか。奇遇ですなぁ・・・」電車は満員なのに、彼がくると席がぽっかり2つ空いている。変な意味での役徳。まわりには席を譲るような人もいない。「先輩、五輪エンブレム、やっぱり、あれはあかん、ダメみたいですわ。素人でも作れるアホなエンブレム、なんで選ぶんやろな。あっちこっちとパクリまくってしょうもあらへんなぁ。招致エンブレム本番では使えん?そりゃ、せっしょうやで。IOCの規定?あんなん、言い訳や。早い話、招致エンブレムは無償で金にならへんさかい、広告代理店の利権で、企業に金を出させるために、公募の出来レースをしてしまったんやろ。それがパーになったんや。誰も責任を取らへんし。せっしょうな世の中やなぁ。企業もそうやけど、株主は黙っておらへんで。何百億、何千億もの金が組織委員会のふところに入っただけや。広告代理店にはモラルなどあらへんで。金が動けば何割かは自動的にはいる仕組みになってるさかい、問題が起ころうと起きまいと関係ないんや。それと、新国立競技場やけどな、これからコンペで2017年着工はどうみても無理やで。冷房がなくてどうするんや。冷房グッズをくばるんやと。アホとちゃうか。新国立はゼネコンが二、三年かけてマンションを建設するのとは、わけが違うんや。世界が見てるんやで。下手なことはでけへん。やっぱりザハはんの案でいいんちゃう?安倍ちゃんもコンペで約束したんちゃう?先輩はどうおもてんの・・・・」
「君の言うとおりだね。アーティストの生命線はなんといっても発案力だよ。ベルギーのデザイナーがプライドを、声だかにするのにもそれなりの理由があるんだよ。商標権など著作権の前では太刀打ちできない。佐野アートが誹謗中傷されても仕方がないでしょう。著作権利はまず実在する作品があれば、世界でただひとつのものとして認められる。他者の作品を使いたいというのなら、しっかり承諾を得て流用すれば盗用にはならない。マドンナがね、ハングアップという曲を大ヒットさせましたが、彼女はね、アバにギミーギミーギミーをベースに使わせて欲しいと、デモテープと親書を送り嘆願したと聞いている。佐野くんにはそういうプロ意識が欠けているのではないかとおもうね。アーティストは第一発案力が基本。「パクってません」、が今年の流行語になりそうな感じ。あと、電通・博報堂が介在しながら、この失態。日本の広告業界がガラパゴスしているのも確かにうなずける。審査委員には広告代理店の人間は入れないようにし、広く開放感のある人選にすべきだよ。再公募するにも、審査員の白紙撤回もすべき。芸大生がデザインした2020花柄招致エンブレムが、IOCの規定で本番には使えないという。ならば少し手直しをしてみればいいんだよ。オリンピックの商業主義志向は1980のロス五輪からはじまり、利権の温床になっているオリンピックイベントシステムも、曲がり角にきているのではないだろうか。新国立競技場の着工はおそらく2017年初頭。三年間で完成?君の言うとおり到底間に合わないよね。ゼネコン利権主導JV施工は最悪の結果になるかもしれない。建設費用だって3000億円は越えるでしょう。安倍くんは判断を誤った、と僕はみてるけどね。ザハ案なら十分間に合う。外圧が必要だ・・・」
「でおまっしゃろ・・・、やっぱ、先輩はうちより上やなぁ・・・」
安藤が大きな声で話すもんだから電車の周りも拍手喝采だ。
「あっ、武蔵境だ。こんど船橋君と一緒に会わないか」
「いいでっしゃろ、お待ちしてますよん」



<第二章:その六>


 船橋君と武蔵境のロイヤルホストで待ち合わせた。僕の学生時代では駅の周りは、イトーヨーカドーがあったくらいで、こじんまりとした感じだったが、昔からこのエリアには、パワースポット的な佇まいがある。いまでは、佳子様がお通いになる国際基督教大学、箱根駅伝で優勝した亜細亜大学や近くには」武蔵美や東京女子大などがあり、多摩の学生がお忍びで来る所ともいえた。僕は美大の貧乏学生で妻の恵理子は吉祥寺の不動産屋の娘で、東京女子大の可愛い子だった(当時はね)。僕の純潔を奪った張本人だから、いまでも彼女には貸しがあるのである。よくこの駅でデートをしたものだ。船橋君は早稲田の商学部出身で、美智子夫人(会長)は一橋大の才媛だった。武蔵境には船橋君・安藤・僕の三人にしか分からない、時空の扉がある。これはどの場所にあるかは僕たち三人の秘密だ。申し訳ないがブログの読者にも言えない、なぜならそこは僕らの神聖な世界の入り口だからだ。場所は言えない。どの時代と場所にタイムスリップするのかといえば、信長が建てた15世紀の安土城天守閣の大広間である。ここには、時空を超えて縦横無尽にお客としてやってくる楽しい宴の席が用意されている。そして、時折かれらもその扉を超えて21世紀にやってくるのだ。
「いやぁ、すまん、すまん。仙台のNPOの仲間から相談を受けてね。MLBカフェよくなったろう」
「前のベースボールカフェと同じ雰囲気になってよかったよ。経営者が変わると社風も変わるというが、店のスタイルは変えてはいけないよね、やっぱ。お客さんの誕生日祝なんか最高だね。ハードロックカフェの雰囲気も足した感じで・・・」
「今度は行こうよ・・・」
「そうだね。安藤がよろしくって・・・」
「あの、毒舌の・・・。俺のことも何を言われるか、戦線恐々だねぇ・・・」
「ま、そういわずにさ、悪気はないんだよ。僕の後輩だから今度あってよ」
「それは構わんが。千鶴くんはどうした?JSCも大変だろう・・・」
「みどり君も毎日帰りが遅いらしいね。エンブレム使用中止か・・・」
「しょうがないよ。あれだけ騒がれれば。誰も責任をとろうとしないからね・・・」
「戦犯が多すぎるよ・・・。どう思う?」
「招致エンブレムは震災復興と五輪の成功を祈ってのメモリアル的なデザインでいいと思うんだが、IOCの規定で使えないらしい」
「困ったもんだ」
「俺なりに戦犯者を絞ってみたんだが・・・。迷走2020東京五輪SOS!A級戦犯リストアップってね・・・・。早くスッキリさせて気持ちよく2020東京五輪を迎えたいが、なぜこうなったのか考察したい。

前回のロンドンの開会式セレモニーは、大会史上最も良くできたものだったよね。日本ではもし、それを超えるとしたら、日本人だけの力では到底無理だよ。招致に成功して国中が歓喜の舞におおわれたのもつかの間、どうして開催SOSという事態になったのか。
俺はもともとイスタンブールを推していたわけだが、どうして東京なのかわからなかった。決まったからには応援するのは当然としても、でもこここまでこじれるとは誰も予想はしていなかったね。唯一救われるのは、オリンピック開催受け入れがあと2つあること。
東京がダメでも、イスタンブール、マドリードがある。金満IOCがどんどん問題が噴出しても、東京を擁護する理由が分からない。クーベルタンの初心に帰る理念の元で判断するなら、当初のザハ案のスタジアムを支持するとか、招致エンブレムを使えるようにするとか、一切の五輪利権を排除するとかしないとだめだね。

<2020東京五輪をSOSにしたA級戦犯リスト>はこうだ。

●石原慎太郎:途中で逃げ出した。コンペまでいける元気はあったし、国政まで参加する余裕があったのだから、都知事の器ではない猪瀬氏に押しつけたのは間違いだった。
●安倍晋三:偽りのアンダーコントロール発言、ザハ案のスタジアムの推奨も白紙撤回した判断は間違いだった。森派閥であるから、利権とは繋がりがある、夫人は元電通マン。
●電通:もともとオリンピックイベントは庭のようなもので、多くの利権を手にしすぎているし、2020東京SOSを派生させた元凶的存在。マスコミの電波を支配している強みを悪用し、墓穴を掘ってしまった広告業界。
●大会組織委員会:森氏は辞任すべき。当初の案を変えずに押し通す考えもなかった。利権にも深く関与。遠藤五輪担当は子分的存在だから、コンプラドール(操り人形)。
●佐野氏:この人はグラフィックデザイナーであり、エンブレムデザインには向いていなかった。ロゴデザイナーは専門性があり、奥も深い。ベルギーの劇場のロゴの著作権にこだわるのは、それなりの理由があるのです。佐野氏にはディレクターの資格はない。今後はパクリデザイナーとしての独自の道を歩むしかない。
●文部科学省、JSC:官僚に任せては全てがダメになる先例を作ってしまった罪からは逃れられない。
●マスメディア:ただ情報を垂れ流す業界。
●IOC:統制が取れない金満体質になってしまった。
●田中氏:閉鎖的なエンブレム選考委員会委員長。多摩美の名前に泥を塗った人物。

といったところだ」
「ま、そんなところだろうね・・・」
僕と船橋君は相づちを打った。



<第二章:その七>



 僕と船橋君と安藤には三人だけの秘密がある。武蔵境の時空スポットである。そのスポットの先には、戦国の武将、織田信長の安土城天守閣大広間の宴席と繋がっている。そこには、時空を超えて様々な人が、気軽にやってくる。その時代での時事口論や言いたいことをやり合うというまさに、貴重な空間でもあるのだ。
<西暦1576年、信長主催の安土城での宴会にて>


「お屋形様、未来からの客人、英国人の座波殿でござる・・・」
「ハウドゥユゥドゥ、アーユゥキャプテンノブナガ?
「であるか・・・。人生五十年~~~~・・・・・」
「信長なら英語で話せよ、将軍なんだろう?」
「De aruka,jinnsei 50 nen・・・」
「ローマ字でだまそうなんてしょうがねぇなぁ・・・」
「わしゃぁ英語が苦手なのじゃ・・・、坊主通訳してくれ」
「アズチジョウ、カンセイオメデトウゴザイマス。ワタシノキールアーチ採用アリガトウ。未来ノニッポンデハ不評ナノデコノ時代にプレゼンシニキタシダイデス」
「デアルカ、未来のニッポンもショウガナイノウ・・・」
「坊さん、坊さん、ちょっと・・・・」
「てやんでぇ、てめぇは誰でぇ?この猿・・・・」
「羽柴筑前煮でござる・・・」
「筑前煮なんか食いたきゃねぇや・・・。毒まむしの娘、やっぱり濃姫がいい。。。男は嫌いじゃ・・・」
「ま、そういわずに・・・」
「であるか・・・。まぁよいわ。わしも最近未来のテレビ番組で出ずっぱりだったのでな・・・・。役者がわしを持ち回りで演じているので疲れるわい。あ~いそがし~~~~~^0^」
「そういやぁ、幾日か前に未来から変わった者が白装束で参りましてな。なにやら泊林研二郎という名でござった・・・」
「であるか、光秀。くるしゅうない、その者ワシの部屋に通すがよい・・・」
「ご尊顔を拝し、恐悦至極にぞんじたてまつりまつりっまつります~」
「であるか。戦国の言葉にまだ慣れとらんようであるな。おぬしのことは安土の城下でも有名じゃわい。泊林殿と言われたな?・・・」
「はははははぁはぁ・・・・」
「まぁ、そう堅くならずともよいではないか・・・。いったい未来で何をしでかしたのじゃ?大体のことは蘭丸とクロから聞いておるがな・・・」
「実は拙者の描いた、いや手配した意匠の品が、オランダ屋敷の家紋と同じだと言われましてな。真似したのではないかと・・・」
「であるか。未来の言葉でエンブレム。黙って真似したんだろう、そうなんだな・・・」
「いえいえそんなせっしょうな。拙者はやってはおりません。部下のものがやったのでござる・・・」
「おぬしのせいではないというのだな?」
「いかにも・・・・」
「そういえば、電博殿、森殿、武藤殿がおらぬが・・・、未来ではさぞ居ずらいであろうな」
「こんどこちらにお呼びいたす・・・」
「であるか・・・」
「おい、てめぇ、部下のせいにするとはどういうことだ。一心太助がだまっちぁね」
「太助殿、もう良いではないですか。プレゼンはハッキリ言ってハッタリなんですから。嘘ついて当たり前。新国立なんかハナからできるわけないんですよ。ゼネコンがからんでますからね。外国人排除。国民は知りませんけど、2020東京五輪は招致するべきでなかった。アベノミクスだって失敗なのに、円安操作のカブつり上げで日本は大混乱。座波殿には申し訳ないが・・・諦めてもらうしか。災害なんかよりも安保ですよ安保・・・」
「アベチャン、マァマァ、イインジャナイデスカ。ヒトノセイニスルノハ、イキテイクタメノホウベン。ウソダッタケド、ニセモノノ ビン・ラディンモカタズイタシ。ワタシモ、ノーベルダマシテ、ヘイワショウ、トッタデショウ。コトバヲウマクツカエバ、ナントカナルモンヨ。イエスウィキャン。アベチャンハ スッカリ ペンタゴンノケライ。オスプレイモ、F35ノソアクヒンデモ、カイトッテクレル。イイヤツダ・・・」
「であるか。オバマ殿、もうよいではないか。おぬしも人の事が言えまい。恥をしのんでも、雲隠れか。正直でよい。いい度胸だ・・・。わしの家来にならぬか?おぬしの無骨がほしいのじゃ。光秀じゃ軽くてやばいんじゃ・・・」
「いえ、それは・・・・。」
「であるか、未来のはしくれ殿には無理じゃったのう。許せ・・・」
「お屋形様、この猿めのことは・・・」
「もう考えておる・・・。踊れ踊れ・・・」
「安土城完成おめでとうございまする、親方さま・・・」
「であるか、堀北姫は土方殿とめおとになるのか?」
「はい、お殿様。私は土方様の心根がほしゅうございます。奥さんになりた~~い^0^」
「まきちゃんん、あんた、バカじゃねぇのか。交際期間ゼロでもええっちゅゆうのんか?俺にはついてくるな。ファンが泣くぞぇ。それじゃ、ほかの芸人とたいしてかわらねぇ。その根性、たたき直してやる。函館の五稜郭行く前に、この兼定で切ってやるぜ・・・」
「あれ~~~~~。とし様、お、おゆるしを・・・。それは覚悟のこと・・・」
「そうか、ならいい。これからは、気持を入れ替えてガンバ大阪、心の中は浦和レッズだ~~~。みんあ、じゃぁな・・・」
「何言ってやがる。偉そうに。ほんとに、あいつは、土方かい?・・・」
「人生いろいろ、役者もいろいろ、地上波デジタル利権もいろいろ、総選挙もいろいろ、格差社会もいろいろ、郵政もいろいろ、庶民の統制もいろいろ・・・。だまって、いればわからないんじゃないでしょうかね。アメリカさんのいわれるままにしておけばいいんです。郵政の資金は流す約束も果たせたし、保険も株もみんなオバマチャンにあげちゃおうかな・・・」
「おいおい、小泉がいまさらなんだよ・・・」
「Yes, you can。ニッポン ノ コクミン ダマシテ クレテ アリガトン・・・」
「TPP、アベノミクス、ゴシンパイナク。アベチャンガ、コクミンヲ ウマクダマシテ、ソフ ノブスケジイサマカラノ ヤクソク ハタシマス。ダカラ、ヤスクニハンホットイテンナ」
「てめぇはいいよねぇ。派閥にかくれて、自分の派閥肥やしちまってさ。景気が上向いてるってマスコミに指示したのはてめぇかい。ちっとも景気なんかよくねぇぞ~~~。八百八町の旦那も青息吐息、火の車だ。ほんとのこと言ったらどうだい?」
「それはご勘弁を・・・。(うるさい坊主だなぁ・・・)」
「なにを・・・・・・」
「聞こえた?」
「腹の底でいってるじゃねえか・・・」
「にげろ~~~~~」
「土方さんに追わせろ・・・」
「800年後にこのような、時代になるとは思わなかったぞ。美しき国はどこへいったのじゃ・・・」
「御曹司・・・・」
「弁慶ではないか。年末年始は多忙なのにご苦労なことじゃ。まつけんサンバは順調なのか?吉宗公は元気か?」
「だんなはたしか・・・・」
「余の顔を忘れたか・・・」
「忘れもしねぇ、最近若い娘を囲った・・・・」
「第一夫人なのだ。。。許せ・・・・」
「太助のマドンナだったんですぜ。幸せにしてくださいまし・・・」
「毘沙門天の化身なり~~~~」
「だれでぇ、あんた・・・」
「坊主、化け物に対して無礼である。わしは春日八郎の死んだはずだよオッかさんが好きなのじゃ。紅白には出ているのか。景虎はどこにいる・・」
「父上、違う違う。お富さんでござる。お久しぶりで御座る。今度大河ドラマにて共演でござるな・・・」
「みんなは前のGaktoがいいっていうとる。阿部寛じゃだめなんかい?」
「日光の一つ手前・・・」
「どういうことじゃ?」
「イマイチ(今市)」
「若いのにオヤジギャグが好きじゃのう。甲州夫人(菊姫)のこと頼んだぞ」
「景虎がもらってもいいんだ?歴史が変わりますよ。」
「わしが死んだら家督は景勝には渡さん。知ったことか。」
「案外無責任ですね~~~。どんと晴れのヒロインさんに叱られますよ」
「ど-でもいいんじゃないですか~~。そんなこと。信長さん、この時代には株売ってないんですか~?」
「であるか。堀江右衛門になにか株かNISAを売ってやれ。光秀にもだ。猿・・・試しに試食させよ・・・」
「お屋形様、あの株だけは・・・・」
「どうしてなのじゃ、わけを申してみよ・・・」
「本能寺のヘンな株でして・・・・」
「だから売るのじゃ・・・」
「・・・なるほど。そうすれば、お屋形様は生き延びられる、ということですね?」
「であるか・・・・・・・」

と言う具合に賑やかな宴なのだ。今では2020東京五輪の話で盛り上がっているらしい。安藤が先日そこから戻って来たばかりだ。



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第三章 1940-2020 歴史は繰り返す


<登場人物>

・僕:中山正輝
・僕の妻:恵理子(野猿系)
・僕の長女:千鶴(野猿系)
・同僚:船橋真吾(イケメン系:代表権のないくろくま広告社社長)
・船橋くんの妻:美智子夫人(ハイソ系:くろくま広告社会長<実質的な経営者>)
・船橋くんの娘:絶世の美女:みどり君
・銀座マネキン嬢(昼は銀座通りのマネキン嬢、夜は銀座のサロン嬢:ユキ、ナオミ、サトミ、ミキ他。全員国立大出身のインテリ)
・安土城天守閣での時空を超えた歴史上の人物の面々。
・美大の後輩:安藤(アートディレクター、ソラミミスト:今東光似の毒舌家)
・くろくま広告社元会長:広瀬弘文(美智子夫人の父)
・銀座の若旦那衆他
・霞ヶ関官僚、国会議員他
・その他随増殖・・・



<第三章:その一>


 インターネット上では、「幻の2020東京五輪」という題目で話題騒然となっているらしい。誰もが考えたくもないのがごく自然なのだが、時代の巡り合わせには逆らえない。
そうならないことを祈るばかりだが、ここまできたら、どうしたら大会返上の危機を乗り越えるかという、国民的論議も必要だろう。とにかく、大会組織の最高責任者がいないというのが最大のネックなのだ。それと、暗躍する大手広告会社の存在も無視できない。1940年東京招致成功をヒトラーとムソリーニの協力で得ていたが、日本が廬溝橋事件を皮切りに日中戦争を拡大させ、大会を返上。その後米国との戦争に突き進んでしまった。2020年東京大会も当時と状況が酷似していると言われている。1940メイン会場においては、当初月島の埋め立て地を提案したが、強風に耐えられないと却下、今の神宮界隈は住民の反対にあいこれもダメ、一年かかって七つほどの選定をしたが決まらず、IOCから批判が出たので、駒沢のゴルフ場跡地にメイン会場を決定。それが、今の駒沢のオリンピック総合公園になった。(1964年東京大会での第二会場ともなった。)今の新国立の騒動を見ていると、同じような状況であることが分かる。オリンピックは国家的なプロジェクトで、必ずイニシアティブをとる人が不可欠ではあるが、2020東京にはそれがない。困ったものである。加えて、ゼネコンやマスメディアの利権が入り込んでいるから、なおさら責任の所在がハッキリしない。東京都が招致したのだから、いま起きている新国立の白紙撤回やエンブレム騒動では石原前知事の責任は最も大きいだろうと見ている。現総理がプレゼンでの原発汚染水アンダーコントロール発言には政治的な意図もあったのだろう。ザハ案を完遂させるという発言の証拠も映像で残っているが、はたしてその責任はとれるのだろうか。しかし勝手に白紙撤回してしまった。エンブレもベルギーのデザイナーからのクレームでお蔵入り。僕と船橋と安藤の三人は2020の時代の証言者として諫言していかなければならない。信長氏の安土城には、歴史上の人物が時空を超えて遠慮なくやってくる、銀座のマネキン嬢も適確なアドバイスもある。全然役に立たない有識者会議など相手ではない。みどり君は都庁のオリンピック準備委員会で奮闘している。毎日タクシー帰りで、このところ生理も止まっているらしい。娘の千鶴はJSCの理事長が解任となり、すったもんだしている。体重もかなり落ちている。ここだけの話、落ちてもメタボな体型と野猿系のルックスは同じではあるが。みどり君の美しさとは雲泥の差は一生変わらない。イケメン系の僕に対する嫉妬も。船橋君と付き合いがある佐野氏は、いま安土城では、泊林研二郎という名で雲隠れしているらしい。






by kandytensui | 2015-09-18 09:42 | 2020五輪関連情報





第三章 1940-2020 歴史は繰り返す


<登場人物>

・僕:中山正輝
・僕の妻:恵理子(野猿系)
・僕の長女:千鶴(野猿系)
・同僚:船橋真吾(イケメン系:代表権のないくろくま広告社社長)
・船橋くんの妻:美智子夫人(ハイソ系:くろくま広告社会長<実質的な経営者>)
・船橋くんの娘:絶世の美女:みどり君
・銀座マネキン嬢(昼は銀座通りのマネキン嬢、夜は銀座のサロン嬢:ユキ、ナオミ、サトミ、ミキ他。全員国立大出身のインテリ)
・美大の後輩:安藤(今東光似の毒舌家)
・くろくま広告社元会長:広瀬弘文(美智子夫人の父)
・銀座の若旦那衆他
・霞ヶ関官僚、国会議員他
・その他随増殖・・・



 インターネット上では、「幻の2020東京五輪」という題目で話題騒然となっているらしい。誰もが考えたくもないのがごく自然なのだが、時代の巡り合わせには逆らえない。
そうならないことを祈るばかりだが、ここまできたら、どうしたら大会返上の危機を乗り越えるかという、国民的論議も必要だろう。とにかく、大会組織の最高責任者がいないというのが最大のネックなのだ。それと、暗躍する大手広告会社の存在も無視できない。1940年東京招致成功をヒトラーとムソリーニの協力を得ていたが、日本が廬溝橋事件を皮切りに日中戦争を拡大させ、大会を返上。その後米国との戦争に突き進んでしまった。2020年東京大会も当時と状況が酷似していると言われている。1940メイン会場においては、当初月島の埋め立て地を提案したが、強風に耐えられないと却下、今の神宮界隈は住民の反対にあいこれもダメ、一年かかって七つほどの選定をしたが決まらず、IOCから批判が出たので、駒沢のゴルフ場跡地にメイン会場を決定。それが、今の駒沢のオリンピック総合公園になった。(1964年東京大会での第二会場ともなった。)今の新国立の騒動を見ていると、同じような状況であることが分かる。オリンピックは国家的なプロジェクトで、必ずイニシアティブをとる人が不可欠ではあるが、2020東京にはそれがない。困ったものである。加えて、ゼネコンやマスメディアの利権が入り込んでいるから、なおさら責任の所在がハッキリしない。東京都が招致したのだから、いま起きている新国立の白紙撤回やエンブレム騒動では石原前知事の責任は最も大きいだろうと見ている。現総理がプレゼンでの原発汚染水アンダーコントロール発言には政治的な意図もあったのだろう。ザハ案を完遂させるという発言の証拠も映像で残っているが、はたしてその責任はとれるのだろうか。しかし勝手に白紙撤回してしまった。エンブレもベルギーのデザイナーからのクレームでお蔵入り。僕と船橋と安藤の三人は2020の時代の証言者として諫言していかなければならない。信長氏の安土城には、歴史上の人物が時空を超えて遠慮なくやってくる、銀座のマネキン嬢も適確なアドバイスもある。全然役に立たない有識者会議など相手ではない。みどり君は都庁のオリンピック準備委員会で奮闘している。毎日タクシー帰りで、このところ生理も止まっているらしい。娘の千鶴はJSCの理事長が解任となり、すったもんだしている。体重もかなり落ちている。ここだけの話、落ちてもメタボな体型と野猿系のルックスは同じではあるが。みどり君の美しさとは雲泥の差は一生変わらない。イケメン系の僕に対する嫉妬も。船橋君と付き合いがある佐野氏は、いま安土城では、泊林研二郎という名で雲隠れしているらしい。

by kandytensui | 2015-09-18 02:49 | 2020五輪関連情報

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